しあわせってなんだっけ?

□兄弟襲来
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「姉貴ー!課題終わったよー!!」

『超久しぶりだな、ハムテル。どんな感じのが出来たんだ?』

「こんな感じ。」

そう言って公輝が見せてくれた指輪はなんというか、こう、凄くかわいらしいものだった。

『簡単に説明してみて?』

「うん。効能は悪魔の使役とその姿の自動補正なんだー。具体的には喚び出した悪魔を自動的に弱体化させ、動物の姿に固定するんだ!だから、動物のシルエットを彫り込んだんだよー。」

『合格!ってことでお前は今日から七海家当主だ!』

「それは母様に聞かないと・・・」

『喜べ。もう許しは出ている!』

「・・・図ったな。」

『ばいびー。』

気の抜けた瑠璃の声を合図に数匹の狐が現れ、公輝を音もなく連れて行った。

『まだまだ甘いなwwww』

「・・・可哀想に☆」

『〜っ!!いたのかよ、メフィ君。』

「それより、あんな危険なもの作らせて良いんですか?」

『余程の生命力を注がないと起動しないよ、あれは。なにせあいつが歴代最強なんだから。』

「・・・生命力、と言うからには人間のものでなくてはならない。そしてそれは高品質且つ多量でなくてはならないから、ですか?」

『そゆこと♪高品質な生命力を”煉”ともいう。普通の人間は半生懸けてマントラを唱えてやっと手に入れる力だ。無理をすれば寿命を削る。』

「悪趣味ですね☆」

『君に言われたくない。あと、あれはハムテルの趣味だ。』

「お前のが悪趣味だって。」

『うっさい、馬鹿兄。』

いつの間にか背後にいた紅狼の顔面に振り向かずに拳を叩きつける瑠璃。隣のメフィストの顔は引きつっていた。

「痛ってェなー。そんなことよか、こいつと付き合うことにしたんだって?メフィストさん。いいのかよ、こんな奴で。」

「構いませんよ☆」

「そっかー。懐が深いな、メフィストさん。煮るなり焼くなり好きにしちゃってくださいね。」

『勝手に妹を売るなよ・・・。もう帰れよ、馬鹿兄。』

「お前に言われずとも俺は忙しい。じゃあなー。」

紅狼は先ほどの狐たち同様、するりと空間に溶けるように去っていった。

『なんか一気に疲れたわ・・・・。』

「私は自分の結界に自信がなくなりました☆」

『ウチの奴らは力抑えるの得意なんだよ。それに父方の狼の血もあるしなー。狼は大神とも言って、大地の化身として祀られてる。気配が捉まれにくい体質なんだ。気にするなよ(笑)』

「久々に死ぬほど血を吸ってさしあげますね☆」がぶっ

『にぎゃー!!』




あとがき

ほのぼの(ハムテルのくだり)とギャグ(後半)に戻りました。おまけあり。
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