路地裏
□Warms-eaten city
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虫食いの街
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄¨
T.
震える熱を持った首に
冷えきった刄が背を滑らせる
感覚が鈍った指先で
消えそうな意識の端を掴む
:
意味の無い物は無いと
何度目かの自分への励まし
唯一の理解者でさえ
内面に眼を向けようとしない
同情者ハ要ラナイ
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄¨ ̄
きっと誰かが来てくれる
――それは誰?
きっと何が変わるはずだ
――何が変わる?
きっと貴方が来てくれる
――人間は嘘の塊
誰か 誰か 誰かが何かを
――自分への嘘
.