青エク

□嫌いなアイツに毒でも盛ろう
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可愛いあの子は好き。

でもあの子の弟は大嫌い!!


嫌いなアイツに毒でも盛ろう


「奥村くーん」

「あ、志摩。おはよー」


ああ、今日はええ日やわ!!
朝から可愛いらしい奥村君に会えるなんて!!


「おはようございます。志摩君」

前言撤回。
どっから沸いてきたんや、このセコム……


「え、っと。おはよう…ございます。若先生」


あかん、顔が引き吊るわ。
というかこの弟のブラコンを治す薬があったら投薬してあげたいわ。


「志摩、塾まで一緒に行こうぜ」
「ちょ、兄さん!!塾までは僕と一緒に行くって昨日言ったじゃないか!!」

「へ?いつ?」

「僕の夢で」


ヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイ。
この人ほんまに危ない!!


「夢ぇ?雪男大丈夫か?」

「兄さんに心配されながら死ねるのは本望だよ」

ゾワッ

「おおお奥村君!はよ塾行きましょか!!」

「ふげっ!?志摩!?」

咄嗟に手を握って走ったけど
完全に若先生怒ってはるやろな。


それでも可愛いこの子に近寄る血迷ったセコムは毒でも飲んで往生せえ!!




塾に着いて手を握っていることを出雲ちゃんに言われて真っ赤になって奥村君に振りほどかれるまで10分後。

その後に若先生が銃を両手に持って教室入って来るまでに12分後。


ほんまに毒でも盛ろうかな。

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