番外編
□昼食作り
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始まりはこの一言
「あかね、昼飯作れ」
という事で、あかねは急遽部員達全員のお昼ご飯を作る事になったのでした
「じゃあ妖一、買い出し行ってくるね」
「おー」
練習は蛭魔達に任せ、あかねは手伝ってくれると言うマモリと一緒に近くのスーパーまで買い出しに来た
「何を作るつもりなの?」
と、カートを押しながら先を行くあかねに訊ねるマモリ
「候補としては、緑黄色野菜を中心にしたコロッケを作ろうかと…」
と、野菜コーナーを見渡しながら答えるあかね
「多分皆、普段から野菜を食べてないと思うんです。妖一も食べないし。だけどビタミンは大切だから今日くらいは野菜中心の食事でも良いかなァ…と」
「そうね」
「でも野菜だけじゃカロリーが取れないからお肉を繋ぎに入れて、主食はパスタにすれば炭水化物も取れるし…」
そうマモリに説明しながら、真剣に食材を選んでいくあかね
「あかねちゃん、挽肉あったよ」
と、精肉コーナーに来たマモリはあかねに特売と書かれた挽肉パックを見せる
「挽肉は少しで良いです。こっちのロースを脂身落して細かく刻みますから」
「わざわざ刻むの?」
「蛋白質は要りますけど脂肪分は抑えたいんです。1000カロリーは越えない程度か少し越えるくらいを目安にしてますから」
「あかねちゃん、なんか栄養士みたい」
あまりに細かいあかねにクスリと笑うマモリ。そんなマモリから視線を外し
「…私が作ったもので妖一達の躯を壊すわけにはいかないから…」
と、あかねはポツリと呟いた