番外編

□本命<義理
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目の前に見つけた金髪

黒い学ラン集団の中では良く目立つ彼に後ろから声を掛けた

「蛭魔ー!」

「!‥ケケケ、テメーがんな時間に登校とは珍しい事もあるモンだ」

「まあね―…」

名前を呼ばれ後ろを振り返った蛭魔は、あかねに気付くと足を止めて彼女が追い付くのを待った

「…?」

自分に無言で手を差し出してきた蛭魔に、何だろう?と首を傾げるあかね

「今日何の日だ?」

「今日?…あぁ」

彼の問い掛けに言いたいことが解ったあかねは

「後で皆一緒に渡すよ」
と笑って、止めていた歩みを進める

蛭魔も仕方なく、あかねに付いて学校へ向った


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