黒き月からの使者
□罰ゲームをかけて
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朝練を切り上げて部室に戻った蛭魔達
部員が少ない為、大会に出るには助っ人を集めなくてはいけない
それなのに大会は明日からだと言う蛭魔
いきなりにも程があるとセナは思った
「1人ノルマは3人!どんな手ぇ使ってもいい、運動部の奴ら捕まえてきやがれ!!」
バン!、壁にあるホワイトボードに自分達の名前を書いた表を叩いて示す蛭魔
けれど其処には、あかねの名前が無かった
「私は?」
と、自分を指差して首を傾げるあかね
「テメェはいい。今日中に恋ヶ浜のデータ纏めとけ」
そう言って蛭魔が渡したディスクと紙の束を彼女は受け取る
斯くしてセナ達は今日一日を使い、思い思いに助っ人を集める事となった
「あ、人数一番少なかった奴は罰ゲームだからな」
「「えぇぇぇッ!?」」
さらりと言い放たれた最後の言葉に、セナと栗田は本日二度目の叫び声を上げるのでした
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