黒き月からの使者
□基礎と人海戦術
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一見優勢に見えた西部だったけど、後半戦の途中にエースレシーバーの鉄馬が何故か退場し、それによって王城が息を吹き返してきた
「前半戦のデータが欲しいトコだが…まぁ良い」
「かなりの攻撃型みたいだね。うちと一緒」
結果20-21で王城が勝利して試合が終ると、あかねは撮ったビデオを確認しながらそう蛭魔に告げた
試合観戦を終えた皆は帰る為、タクシー代わりにした賊学が待会場外へ向う
それぞれがバイクに乗ろうとしてると
「セナ、どーした?」
と、ボーッとしてるセナに気付いたモン太が声を掛けた
「えーっと…午後の練習って事で、走って帰ろうかな…なんて…」
気恥ずかしそうに告げるセナのこの言葉で、一行は走って帰る事になった
「スラント!」
「フック!」
「えっと、カムバッ…あだ!」
「ムキャ!!急に曲がるな!」
習ったばかりのルートの道を辿りながら走るデビルバッツ一行
ルートを読み上げる皆の声は、止む事なく響いていた…
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