君と僕との物語

□第七話
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あれから数日経ちました。


「新八ー」
「何、左之」
「平助、どうした?」


平助はやっぱり気にしてるみたいで。
親友の目はごまかせないと、改めて実感。


「いつもなら休み時間のたびに新八に飛びつくだろ?」
「まぁね…」


朝は変わらず、一緒に登校してる。
普通に話もしてる。

でも平助は、いつもより少しだけ元気が無くて。
俺と話す時間が少なくて。

親友しか気付かないほどの、小さな変化。


「新八、いいのか?」
「え…何が?」
「そりゃ…」
「永倉!」


左之が何か言いかけて、俺を呼ぶ声に遮られる。
呼んだのは、苦手な三人の先輩たち。
正直、あまり関わりたくない。


「放課後付き合ってほしいとこあんだよ」
「放課後、ですか…」
「そ。別に遠く行くわけじゃねーし」
「まぁ…いいですけど」


一応先輩だから断れなくて、仕方なく了承する。

三人はそのまま、自分たちの教室へと戻ってった。


「何かあったか?」
「よくわかんないけど…あ、平助」
「なぁに、新八っつぁん」
「今日用事できたから、先帰ってて」
「…うん。わかった」


放課後、約束通り体育館前に行く。
他にも誰かを呼んだかと思ったら、俺だけだったみたいで。
さらに行きたくなくなる。

だいたいそんなに関わったことないのに。
なんで、俺?


「あの…どこに行くんですか?」
「体育用具室」
「ま、行けばわかるよ」


今は聞くなということですか。
怪しい感じがする…。

そうこう考えてる間に、用具室につく。


「先輩?何を…」
「まーまー、大人しくしててよ、永倉くん」
「…ッ!?」


いきなり、薬を口に入れられる。
そのまま鼻と口を塞がれ、息ができなくなる。
苦しくなって、耐えきれず薬を飲み込む。


「はぁっ…な、に…」

「大丈夫、ちょーっと力入んなくなるだけだから」


肩を押され、床に倒れ込む。

今日は確か部活ができない日。
誰も、この辺は通らない。


「や…っ」
「ジッとしてりゃ痛くしねーよ」
「そーそ、言うこときいてねー」


先輩の言葉に、頭の中が真っ白になる。
手足は抑えられてないのに、薬のせいで抵抗ができない。


「女犯してるみてェ」
「喘がせても女みたいなんじゃね?」
「なぁ、喘いでみろよ」


一人が俺の上に跨る。

胸の突起を思いっきりつねられて。
痛くて思わず声をあげた。


「痛いってよ、お前舐めてやればー?」
「や、だ…ッ」
「舐めてほしいんだ。しょーがねーなぁ」


服の上から舐められ、悪寒がする。

気持ち悪い。
なんで、こんな…。


「やーらし、乳首透けて見えるぜ」
「こっちも舐めてやろうか」


跨ってる身体が下にさがって。

足の間に顔を埋められて。
今度は、自身を舐められた。


「ひっ…い、やぁ…!」
「気持ちいいーだってよ」
「淫乱だな。脱がせてやれば?」
「はいよ」


うまく声が出せない。
薬のせいなのか、恐さのせいなのかわからない。
なんでこんな目にあってるのかも。

身体が小刻みに震える。

どうしていいかわからない。
何もできない。
触れてほしくないのに。

シャツのボタンをはずされて。
服の上から、自身をしごかれる。


「こいつ全然勃たねぇなー」
「インポなんじゃね?」
「じゃあこれ意味ないだろ。もう挿れちまうか?」
「ッ!?」


なんて、言った?
挿れる…?

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