03/21の日記

10:39
記憶の場所
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思い出せなくなった記憶の場所に
意味があったのかもしれない
あの日に選べなかった今の事を考えている

この街はどこにでも行けるし
どこにも行けない

あの規則正しく並ぶ小さな箱の中に生活が住んでいる
風になびく洗濯物や伸び切った鉢植え

私も同じように暮らしていたような気もする
いや、そのどれも持ち合わせてなかったような気もする
みんなどうやって息をしているのだろう

ここから逃げ出したところで
どこにも辿り着けないことが分からないほどじゃない

いずれなくなるものに価値があるのだろうか

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