04/18の日記
02:33
取るに足りない話
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誰もいなくなった真夜中
カーテン越しに浮かぶ月を
ぼんやり眺めていた
帰れなくなってからもう随分と経つ
今更とるに足りないような
ざらざらしたものを ぼんやりとなぞっている
言うほどのことでもない話
今よりずうっと背が低かった頃
わたしがわたしを見限った日のこと
あの人がわたしを諦めたときのこと
自分でも意外なほど覚えていた
もう今更そんなものを集めたところで
何の足しにもならないのだけれど
ふと頭をよぎるのはそういう景色だろ
もう手の届かないことや
変わってしまった事について
執着するのはどうやら少数派らしい
それならどこに帰る場所を持つのだろう
結局はそこから歩いてきたのだというのに
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