01/20の日記

23:58
寝顔
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その安らかな寝顔を
写真に撮ってみたかったと言う
電話の向こうで静かに話す声
小説を読んでいるかのように情景が浮かんだ
顔も知らない誰かのこと

ずうっとまっすぐ海べりを歩いて
タイミング悪く飛べなかった橋を
今度こそ渡って もっとずっと遠くへ
おぼつかない足取りのまま歩き続けて

指先のこわばる真夜中
ふと立ち止まることはあったのだろうか
少しも振り返りはしなかったの

ずっともっと遠くへ消えたその先で
ようやく息ができるのならば
ここで全部手放したことも報われるの

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