■小さな恋のうた その3 【完結です♪】

□14・久しぶり
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「・・・・。」





「・・・。」





フロアの人影ももう、まばらになった。


残業時間。





ふと廊下の角を曲がると。


二宮が。


・・・。





誰かと、楽しそうに電話で。


話してる。とこに。・・・


偶然、出くわした。








「・・・。」





すぐに電話を、切って。





「・・・・。」





小さく。静かに、唄声を響かせ、ながら。・・・・


何かに想いを、馳せる。・・・ように。





目を伏せて。





「・・・。」








・・・佇む、様子をじっと。見てた。








「・・・。」





突然。


くるりと、


こっちを、振り返る。








!!!





「・・・・。」





「・・・。」








「・・・・。」





そのまま無言で。


いつものように。


こっちも見ずに。





通り過ぎようとするあいつに。





思わず声をかけた。











「久しぶり。」





「・・・・。」





「にのりん、久しぶり。」





「・・・ぷっ////、」





「なんですか////、それ。・・・・」








「ふふ。(笑)」





「・・・・。」








そんな、冗談を言って。


笑うあなたに、目を向けたら。





「・・・・。」





普通に。


自然、に。・・・・


久しぶりに。






本当に。・・・久しぶりに。


目と、目が。・・・・





あなたと。


視線と。


視線が。・・・出合った。








「・・・・。」








「・・・・・。」











「・・・奥さんと。」





「・・・・。」





「上手くいって、ますか。・・・・?」








「・・・。」





思わずそう。・・・問いかける。








「ぅん、」





「まぁね。」








「・・・・。」





「そう////・・・ですか。」








「・・・。それじゃ////、」








「でも。」








「別れたいって。」








「言われちゃったよ。」








「・・・・・。」





「ぇ?」





「どうして////・・・・・」








「知らね。」





「おまえの。・・・せいじゃん?」





「・・・・・。」









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