■小さな恋のうた その3 【完結です♪】

□3・だよな
2ページ/4ページ



お互い料理には手をつけずに。


ただグラスと瓶を。


やりとりだけ。・・・して。








S「・・・。」





僕はただじっと。・・・・


智くんの言葉に。耳を傾けて、いた。








O「あいつといると、さ。」


S「・・・。うん。」


O「すごく。すぐ、・・・どきどきして。」


O「次、何言うんだろって。」


O「わくわくして。」





S「・・・・。」





O「可愛くて、可愛くて。・・・・」





O「すげぇ。可愛くてさ。」





S「何回。」


S「可愛いって言うの。(笑)」





O「だって。(笑)」


O「ほんとに。・・・・」





O「見てるだけで。可愛くて。」





S「・・・。(苦笑)」








O「食べちゃいたくなるくらい。可愛いの。」





S「そんなに。可愛いんだ。」





O「そ。(笑)」





S「・・・・。(笑)」








S「そんな。」


S「嬉しそうな顔して。(笑)」





O「・・・ふふ。」





O「・・・。」





O「だから。ほら、」





O「悲しい思いは。させたくねーから。」





O「いろいろ我慢。してたんだけどさ。」





S「・・・。」





O「もぅどーにもなんねぇ。」








S「・・・辛いんだね。」





S「智くん。」





O「・・・。」





O「そんなのは。別にいーけど。」





S「・・・。」





O「・・・・。」








S「・・・二宮。何ちゃん、って言うの?」





O「ん?」





S「名前。」





O「かずなり。」





S「・・・・・・。」





S「男?////」





O「おとこ。」





S「・・・・。」





S「まじか。・・・・」





O「まじだ。(笑)」








S「・・・・。」





O「って言うか。」


O「おまえさっき。会ってんじゃん。(笑)」





S「・・・・・。さっきの。・・・彼////?!」





O「そ。(笑)」








O「なんだよ。ちゃんと紹介しときゃ。良かった。」





O「おれ。頭に血、のぼってたから。(笑)」


S「・・・。(苦笑)」





智くんが。


無邪気な顔して。・・・笑う。








S「・・・。(笑)」





S「・・・そっか。・・・なるほどね。・・・」









S「だから僕と。飲みに来たのか。」





O「そ。(笑)」





S「どういう風の吹き回しかと。思ったら。」





O「・・・ふふ。」





S「そういう。訳か。・・・・」








O「・・・。」








S「ぱっと見でしか。わからなかったけど。・・・・」





S「すごく可愛い人だなって。思った。」





O「だろ。(笑)」








S「・・・。(笑)」





得意げな。顔しちゃって。・・・・





S「・・・。そっか。・・・・・」





S「・・・なる。ほどね。」





僕はまた。そう言って。・・・・





グラスに口を。つけて。


少し赤い顔をした。・・・・


智くんを。ちらっと。見た。









次へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ