■小さな恋のうた その2
□10・変わらない
2ページ/3ページ
・
O「ふぅーーー・・・・」
・
リムジンを、待つ間。
大野さんが。道の端で。煙草の、・・・煙を吐く。
・
N「いっぱい、食べたね。・・・////♪」
・
・
お酒もたくさん。飲んで。
少し赤い顔をした。
大野さん////を。見上げる。
・
・
O「旨かった?」
・
N「すごく!!!////」
N「美味しかった。・・・・♪」
・
・
N「甘かった、お肉////・・・・♪」
・
O「おまえの。唇には。」
・
N「・・・・。//////」
・
O「適わない、けど。」
・
・
N「・・・〜〜〜////・・・・」
・
N「ふふ////、」
・
僕は。・・・笑う。
・
・
今は。
・
そう、・・・僕は。
・
心の。フィルターに。
刻み、込む。・・・・
・
シャッターを、切るように。
・
切り取って。大切に。
ココロの引き出しの。・・・奥に。
しまい込む。・・・・
・
大野さんがくれる、言葉を。
・
景色を。
・
その。・・・色を。
・
鮮やかに。
決して。
忘れない、ように。・・・・
・
・
寂しい、時。
大野さんが。
恋しくって、仕方がない////・・・時。
・
いつでもそれを。
取り出して。・・・思い出せる、ように。・・・・
・
・
・・・。そっか////、・・・・・
・
・
僕はこの時、初めて。
気がついた。
・
・
この旅の。意味。・・・・・
・
・
大野さんが僕に。
・
・
僕のために。
この貴重な時間を、くれた、意味。・・・・
・
・
こうして。
僕の。・・・ために。
・
・
N「・・・。」
・
・
ただ思い出を、くれる、だけじゃない。
・
・
楽しませて。
くれようと。してるんだ。
・
N「・・・・。」
・
・
一人になった、僕が。・・・・
せめて、それでも。・・・・
・
寂しくない、ように。
・
・
いつでもせめて。・・・・
・
笑っていられる。・・・
ように。・・・・
・
・
N「・・・・。」
・
・
・