■小さな恋のうた その2

□10・変わらない
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O「ふぅーーー・・・・」




リムジンを、待つ間。


大野さんが。道の端で。煙草の、・・・煙を吐く。





N「いっぱい、食べたね。・・・////♪」








お酒もたくさん。飲んで。


少し赤い顔をした。


大野さん////を。見上げる。








O「旨かった?」





N「すごく!!!////」


N「美味しかった。・・・・♪」








N「甘かった、お肉////・・・・♪」





O「おまえの。唇には。」





N「・・・・。//////」





O「適わない、けど。」








N「・・・〜〜〜////・・・・」





N「ふふ////、」





僕は。・・・笑う。








今は。





そう、・・・僕は。





心の。フィルターに。


刻み、込む。・・・・





シャッターを、切るように。





切り取って。大切に。


ココロの引き出しの。・・・奥に。


しまい込む。・・・・





大野さんがくれる、言葉を。





景色を。





その。・・・色を。





鮮やかに。


決して。


忘れない、ように。・・・・








寂しい、時。


大野さんが。


恋しくって、仕方がない////・・・時。





いつでもそれを。


取り出して。・・・思い出せる、ように。・・・・








・・・。そっか////、・・・・・








僕はこの時、初めて。


気がついた。








この旅の。意味。・・・・・








大野さんが僕に。








僕のために。


この貴重な時間を、くれた、意味。・・・・








こうして。


僕の。・・・ために。








N「・・・。」








ただ思い出を、くれる、だけじゃない。








楽しませて。


くれようと。してるんだ。





N「・・・・。」








一人になった、僕が。・・・・


せめて、それでも。・・・・





寂しくない、ように。








いつでもせめて。・・・・





笑っていられる。・・・


ように。・・・・








N「・・・・。」









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