■小さな恋のうた その2
□6・キス
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・
大野さんが僕の。
横をすり、抜けて。
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N「・・・・////」
・
続きの、部屋にある。
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・・・ベッド。・・・・
・
凄い////、
・
・
豪華な。ベッドの端へ座る。
・
・
僕もゆっくりと。
そこに、向かって。
・
N「・・・。//////」
・
大野さんの隣、に。
・
少しだけ。離れて座った。
・
・
O「・・・。」
・
N「・・・・。」
・
見つめ、合う。・・・・
・
・
O「かず、」
N「ん////、・・・・」
・
O「おれ、さ。」
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O「約束してる。事があって。」
・
N「・・・。」
・
N「・・・・。?」
・
O「その。・・・」
・
N「・・・。」
・
N「言いにくい、事です、か?////」
・
O「ん。(笑)」
・
胸が。
どきん、どきんと鳴る。
・
・
O「・・・。おれ。・・・・」
・
O「おまえと。」
O「キスはいいけどその先は。だめだって。」
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N「・・・・・。」
・
僕はそれを、聞いて。
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・・・。ぇ?
・
きっと。
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ぽかんと。口をあけてたと。思う。
N「・・・ぇ////、・・・それ。・・・・」
・
・
N「どういう。意味?!////」
・
思わず。そう口にする。
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O「だから。」
O「そういう意味、・・・・」
・
・
N「・・・。」
・
O「・・・・。」
・
おまえに、手を伸ばす。
・
O「・・・せっかくここまで来てるのに。」
・
N「・・・。」
・
O「ごめん。」
・
・
N「・・・・。」
・
・
N「いいで、す、大丈夫////・・・・」
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・・・。頭の、中がぐるぐる、する。
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約、束////・・・?
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N「・・・。」
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自然と。・・・うるうると。
瞳が滲むのを。・・・感じる。
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・
泣かない////、とりあえず。
泣いちゃ。・・・だめ。・・・・・
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N「・・・・。」
・
ぐっと。我慢をして。
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・
N「・・・。」
・
・
そっか。
約束。・・・だったから今までも。
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・・・。だめ、だったんだ。・・・・
・
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N「・・・。じゃぁ、・・・・」
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どうして////来た。の・・・・?
どうしてここまで////・・・来た、の・・・・
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N「・・・・。」
・
・
・
N「・・・キスは。」
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O「・・・。」
・
N「・・・ぃぃんだ。・・・・」
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ぽつんと。つぶやく。
・
O「ん。」
・
・
N「・・・。」
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N「でも、・・・僕////、」
・
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N「キス。・・・したら。」
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N「大野さんと、キスしたら。・・・多分、」
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・・・うぅん////・・・・
・・・絶対////・・・・
・
O「・・・。」
・
N「その先まで。したくなっちゃう////から、」
N「我慢、する、ね。」
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O「・・・。」
・
N「・・・。あっち。向いてるね////、」
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ごろんと横に。なって。
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大野さんに背を、向ける。
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O「・・・・。」
・
・
大野さんが僕の。
方に廻って、来たから。
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またくるりと。
反対側に。向き直る。
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N「・・・。」
・
・
・
O「・・・1回、だけだめ?」
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背中から。
大野さんの。声がする。
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N「・・・。」
・
N「・・・え・・・?////」
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O「キス。・・・」
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あ。
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N「・・・。(笑)」
・
N「はぁ////・・・・」
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僕は一度、ため息を。つくと。
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くるっと。
大野さんの方に。・・・振り向いて。
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・
N「・・・。」
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大野さんを、見つめて。
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・・・。目を。・・・閉じる。
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O「・・・・。」
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・
・
ゆっくりと。
近づいた。
唇が、・・・触れ、て。
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・・・ちゅ。・・・・
・
N「・・・。」
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また、・・・音を立てて。
離れて。
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・
僕は、目を開けて。
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N「おやすみ、なさぃ////、・・・」
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O「・・・。」
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それだけ、言って。
また、背中合わせになって。眠った。
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N「・・・・。」
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シーツがずれる。音がして。
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N「・・・!!」
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・・・少しだけ。大野さんが。背中をくっつける。
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・
N「・・・・。」
・
・
・
・・・。眠れ、ない////・・・・・
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触れている。
背中が熱くて。・・・・
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・
大野さんは。
眠っちゃった、かな。
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N「・・・。」
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身体をずらして。
そっと振り向くと。
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・
すーすーと。
その背中が、上下する。
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N「・・・。(笑)」
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寝て、る////・・・?
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大野さんの顔を上から。
覗き見る。
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・
・・・綺麗////な。横顔。・・・・
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・
!!!!
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・
ぱちっと目を開けた、大野さんが。
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くるっとこっちを向いて。
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僕に。抱きついた。
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