■小さな恋のうた その2

□6・キス
2ページ/3ページ



大野さんが僕の。


横をすり、抜けて。





N「・・・・////」





続きの、部屋にある。





・・・ベッド。・・・・





凄い////、








豪華な。ベッドの端へ座る。








僕もゆっくりと。


そこに、向かって。





N「・・・。//////」





大野さんの隣、に。





少しだけ。離れて座った。








O「・・・。」





N「・・・・。」





見つめ、合う。・・・・








O「かず、」


N「ん////、・・・・」





O「おれ、さ。」





O「約束してる。事があって。」





N「・・・。」





N「・・・・。?」





O「その。・・・」





N「・・・。」





N「言いにくい、事です、か?////」





O「ん。(笑)」





胸が。


どきん、どきんと鳴る。








O「・・・。おれ。・・・・」





O「おまえと。」


O「キスはいいけどその先は。だめだって。」





N「・・・・・。」





僕はそれを、聞いて。





・・・。ぇ?





きっと。





ぽかんと。口をあけてたと。思う。


N「・・・ぇ////、・・・それ。・・・・」








N「どういう。意味?!////」





思わず。そう口にする。





O「だから。」


O「そういう意味、・・・・」








N「・・・。」





O「・・・・。」





おまえに、手を伸ばす。





O「・・・せっかくここまで来てるのに。」





N「・・・。」





O「ごめん。」








N「・・・・。」








N「いいで、す、大丈夫////・・・・」





・・・。頭の、中がぐるぐる、する。





約、束////・・・?





N「・・・。」





自然と。・・・うるうると。


瞳が滲むのを。・・・感じる。








泣かない////、とりあえず。


泣いちゃ。・・・だめ。・・・・・





N「・・・・。」





ぐっと。我慢をして。








N「・・・。」








そっか。


約束。・・・だったから今までも。





・・・。だめ、だったんだ。・・・・








N「・・・。じゃぁ、・・・・」





どうして////来た。の・・・・?


どうしてここまで////・・・来た、の・・・・





N「・・・・。」











N「・・・キスは。」





O「・・・。」





N「・・・ぃぃんだ。・・・・」





ぽつんと。つぶやく。





O「ん。」








N「・・・。」





N「でも、・・・僕////、」








N「キス。・・・したら。」





N「大野さんと、キスしたら。・・・多分、」





・・・うぅん////・・・・


・・・絶対////・・・・





O「・・・。」





N「その先まで。したくなっちゃう////から、」


N「我慢、する、ね。」





O「・・・。」





N「・・・。あっち。向いてるね////、」





ごろんと横に。なって。





大野さんに背を、向ける。





O「・・・・。」








大野さんが僕の。


方に廻って、来たから。





またくるりと。


反対側に。向き直る。





N「・・・。」











O「・・・1回、だけだめ?」





背中から。


大野さんの。声がする。





N「・・・。」





N「・・・え・・・?////」





O「キス。・・・」





あ。





N「・・・。(笑)」





N「はぁ////・・・・」





僕は一度、ため息を。つくと。





くるっと。


大野さんの方に。・・・振り向いて。








N「・・・。」





大野さんを、見つめて。





・・・。目を。・・・閉じる。





O「・・・・。」











ゆっくりと。


近づいた。


唇が、・・・触れ、て。





・・・ちゅ。・・・・





N「・・・。」





また、・・・音を立てて。


離れて。








僕は、目を開けて。








N「おやすみ、なさぃ////、・・・」





O「・・・。」





それだけ、言って。


また、背中合わせになって。眠った。





N「・・・・。」





シーツがずれる。音がして。








N「・・・!!」





・・・少しだけ。大野さんが。背中をくっつける。








N「・・・・。」











・・・。眠れ、ない////・・・・・





触れている。


背中が熱くて。・・・・








大野さんは。


眠っちゃった、かな。





N「・・・。」





身体をずらして。


そっと振り向くと。








すーすーと。


その背中が、上下する。





N「・・・。(笑)」





寝て、る////・・・?





大野さんの顔を上から。


覗き見る。








・・・綺麗////な。横顔。・・・・








!!!!








ぱちっと目を開けた、大野さんが。





くるっとこっちを向いて。





僕に。抱きついた。









次へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ