■小さな恋のうた その2
□6・キス
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シャワーを出ると、薄暗い、部屋で。
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ビールを飲みながら。大野さんが。
窓際の。長椅子に、座って。・・・・
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ふーーっと煙草の煙を。吐き出していた。
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N「・・・・////」
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ぐぃぐぃと。
袖なしの。
ルームウェアの裾を。ひっぱる。
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部屋に備え付けてあった、それは。
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なんだか丈が。短くて。
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・・・・。
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これ。・・・多分。
女性用だ。
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・・・・。
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そう、思ったけれど。
着替えを持っていかなかったから。・・・・
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大野さんはまだ。
上半身裸////、・・・で。・・・・
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・・・・。
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N「・・・風邪。ひきませんか////・・・・?」
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O「・・・。あちぃんだよ。」
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N「・・・。(笑)」
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念のため。
少し空調を。弱めようと。
入口のほうに向かう。
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N「あれ////、」
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O「スイッチなら。」
O「ベッドんとこ。」
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N「ぁ。・・・そうなんだ。」
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ベッド////・・・・
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・・・・。
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さっきから。・・・・
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・・・・。
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ずっと。・・・なんだか、
ぎくしゃくしてる。
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N「・・・。////」
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どうやってこの距離を。
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縮めたら良いのかも。わからない。
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・・・。ベッド・・・・・
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N「・・・。」
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ごくんっと。喉が鳴る。
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N「大野、さん。・・・・」
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O「ん?」
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N「一緒にベッドに。」
O「・・・。」
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N「・・・行きま、・・・せんか。・・・?」
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もじ。・・・もじしながら言う。
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N「・・・。///////」
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行きま・・・せん、とか言われたら。
どうしよぅ////・・・・
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O「・・・。」
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大野さんが灰皿、に。
ぎゅっと煙草を。
ねじって、消して。
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立ち上がって。
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こっちに向かって。・・・来る。
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