■小さな恋のうた その1

□10・出会い
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O「どう?」





N「え?////」





目が釘づけに。・・・なる。








O「もう。・・・慣れた?」





N「・・・・・。」





N「ぁ////、・・・」





N「仕事。・・・ですか////?」








目の前の。その人を。・・・・


じっと。・・・見つめ、ながら。








O「・・・。うん。(笑)」








N「・・・。」





N「・・・まだ慣れた////とは。」


N「・・・言えません。・・・・」





そう言って。


僕はやっと。目線を。・・・外して。








・・・すごい////じっと。・・・


・・・見ちゃった////・・・・・・








・・・顔が。赤い。・・・かも。





頬に手を。充てる。











この会社に。内定を、もらってから。


もう、1年近くになる。





何度も、会社主催の。


懇親会や勉強会を経て。


やっと。入社して。





1ケ月の総合研修の、あとは。


1ケ月の事業部別の、研修があって。・・・





その後辞令が。・・・出されて、


そうして、やっと、やっと////、


正式な。部署へ配属と。なる。





今はまだ、研修中で。・・・・





毎日。事業部と、研修室を。


言われるまま。


行ったり来たり、している。








N「ついて、いくのがやっと////で。・・・」


O「ま、そうだよな。」





N「はい////、(笑)」





ちらりと。


背広の胸ポケットに光る。


シルバーの。IDプレートを見る。








S・M、か・・・


セールスマネージャー、・・・の。・・・





大野、さん。・・・・











O「・・・・。」








僕のその。視線を追って。





自分のその。


IDプレートをちらっと。見る。








O「これ、さ。」





N「・・・ぇ?」





O「「S・M」って書くの。ヤメて欲しいんだけど。(笑)」





N「あははは////」





O「笑うなよ。(笑)」








N「ぁ。すみません////・・・・」





O「あやまんなくても。いーけど。(笑)」








N「・・・。//////」








O「おまえは?」





N「・・・?////」





O「どこ?志望。」





N「ぁ。」





N「プロモーションの、方です。」





O「・・・じゃぁ。おれと一緒だ。」





N「!!!////」








・・・やった////・・・・・!





フロアは。事業部別に別れていて。





その。事業部はまた。


担当毎に。2つのセクションに分かれている。





僕が配属される。はずの職場は。





主に、デパートや百貨店に向けてのブランド別、


販売戦略を主に。


企画する。仕事で。・・・





N「・・・。////」





一気にテンションが。上がった。








辞令は1週間後、だ。・・・////





一緒の。職場で働けるまで。・・・


あと1週間。・・・・








O「・・・。じゃ、また。来週な。」





N「!!・・・」





同じ事を。


考えた。事にまた。嬉しくなって。





O「・・・待ってるから。」





大野さんが。そう言って。


にこっと、笑って。





くるりと。振り返って。


その綺麗な。


背中を見せた。








N「・・・。」





・・・待ってる////、・・・だって。・・・・





・・・待ってる。・・・・////♪





ヤバ////い、・・・ヤバ////〜い。・・・・





N「・・・。///////♪」








・・・待ってる////・・・待ってる。・・・・





何度も、何度も。


そう言われた事を頭に。思い返して。








僕はもう。・・・その時には。


そう。


もう、すっかり。頭はのぼせ上がって。








・・・僕はその1週間で。・・・もう。・・・





・・・会えない。間にすっかり、もう、////・・・・・








・・・大野さんに。恋////に。・・・落ちてしまって、いた。








研修中も。


あの人と交わした、言葉を。





口を結んで。


ちらっと。


胸に。・・・視線を落とす、・・・しぐさを。





ひとつづつ。


何度も何度も。・・・思い返しては。・・・・








そうする度に。


僕の胸はどきっ・・・どきんっと音を立てて。


・・・顔が、・・・熱くなる。





・・・はぁ////・・・・





胸に両手を。置いて。





N「・・・。////♪」





次に火照った。頬を両手で、包む。








・・・ほんとに。格好いい。・・・人だったな。・・・・


・・・すごくいい。・・・匂い////が、して。・・・・





・・・大野さん。・・・大野////さん。・・・・♪








・・・・。








なんで。





今思えば。どうして。・・・・


気付かなかった、のかな。





思いも。・・・寄らなかったのかな。・・・・








別に。


特別な。事じゃないのに。





考えて、みれば。すごく、・・・・


当たり前の。事なのに。





先に気づいていれば。





少しは。・・・何かが。


違っていたかも。・・・しれないのに。





全然気にも。してなかった。


僕は。ばかだったと。思う。









その。


大野さん、の。左手、の・・・・





薬指に光る。


その、指輪の。・・・存在の。意味を。













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