■小さな恋のうた その１
□８・逆効果
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Ｊ「だから不倫なんてヤメろって。」
Ｊ「言ってんのに。」
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潤くんが。
腕を伸ばしてぐいっと。
指で。僕の頬を。・・・拭う。
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Ｎ「・・・////、」
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Ｎ「やめろって言われて。」
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Ｎ「やめられる、くらい////なら。」
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僕もごしごしと。
顔を。拭って。
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Ｎ「こんなに悩んだり。しない。・・・・」
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Ｊ「まぁそうだろうけど。」
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Ｊ「まぁ確かに。」
Ｊ「格好いんだろーけど。大野さん。」
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携帯電話を。
はい、とかずの。
手元に返す。
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Ｎ「・・・。////」
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隠し撮りした。・・・大野さん////の、写真・・・♪
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Ｊ「でも。ずるいよな。」
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Ｊ「結婚してるのに。若い子にも手出すって。」
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Ｎ「・・・手、出すとか。言わないで。」
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Ｊ「だって。そうじゃん。」
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Ｎ「それにまだ。////」
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Ｎ「・・・まだって言うか。ほんとに。」
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Ｎ「・・・そういう関係////になった。・・・ワケじゃないし。・・・・」
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Ｊ「・・・・。」
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Ｎ「・・・本気で、・・・って言うか////・・・・」
Ｊ「・・・。」
Ｎ「・・・そこまでする気、ないの。・・・・」
Ｎ「・・・僕にも、わかってる。」
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Ｊ「・・・。」
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Ｊ「あれだよ。」
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Ｊ「おまえも、いっそ、他のやつと。・・・」
Ｊ「付き合ったり。しちゃえば。いいんだよ。」
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Ｎ「・・・。」
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Ｊ「・・・・。例えば、俺とかさ。」
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Ｎ「・・・。」
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Ｎ「・・・・・。」
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Ｎ「・・・冗談、言ってないで。（笑）」
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Ｎ「・・・潤くんは。」
Ｎ「・・・誰か好きなひととか、・・・いないの？」
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Ｊ「・・・だからおまえだって。（笑）」
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Ｎ「もぉ////〜・・・・」
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Ｊ「ふふ、」
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Ｎ「・・・。（笑）」
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こくりとグラスの中の。スピリッツを傾ける。
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Ｊ「・・って言うかまじで。」
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Ｎ「・・・。？」
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Ｊ「俺、おまえとこうしてるほーが。楽しいし。」
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Ｎ「・・・・。」
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Ｊ「だいたい、おまえより可愛い子なんて。」
Ｊ「そーそー、いねぇしなぁ。・・・」
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Ｎ「・・・。（苦笑）」
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Ｊ「俺んとこに。おいで？」
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Ｎ「ヤダ。（笑）」
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Ｊ「おいでよ。（笑）」
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Ｎ「・・・ヤダ////って。・・・・」
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Ｊ「・・・来いよ、」
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潤くんが。
テーブルの上で僕に。・・・手を伸ばす。
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Ｎ「・・・。」
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Ｎ「そうぃう事ばっかり言うんだったら////・・・」
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Ｎ「もう、一緒に飲みに来ないからね////・・・・」
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Ｊ「はいはい。（笑）」
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俺は両手を、挙げて。
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Ｎ「・・・。////」
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かずがじっと。・・・俺を見つめる。
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Ｊ「わかったって。（笑）」
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・・・って言うか。じっと。・・・
・・・見んなよ。（笑）
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・・・逆効果だって。（笑）
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