■小さな恋のうた その1

□2・時間差
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「にーのりん♪」





N「ふふ////、」





「にのりーん。」





N「はーい。」








時間差(笑)、で。


フロアに戻ると途端に。





あちこちから。声をかけられてる。


おまえが見えた。








O「・・・。(笑)」








あいつは。





この。界隈(笑)じゃ有名な。


カワイコちゃんで。








ファンクラブまで。


あるとか。・・・


ないとか。・・・・?





・・・。ほんとに。


・・・あるのか?(笑)








・・・ま。いーけど。





・・・。








あの。ルックスで。





いっそ、芸能人にでも。


なれば良かったのに。





アイドルグループにでも。


入ればきっと。


今ごろ若い子から。


きゃーきゃー、騒がれてんだ、ろーな。





・・・。(笑)





・・・それが。なんで。





・・・それがさ。・・・なんで。・・・・











スモーキングルームの。


扉を開ける。








背広のポケットから。


煙草を取り出すと。





カチカチと。


ライターを鳴らして。





顔を、傾けて。煙草に火をつける。








ふーーー。








煙を吐くと。





その薄く。白く煙るガラス扉の向こうに。





遠く。あいつの。顔が見えた。











O「・・・。」





N「・・・。////」








O「・・・。(笑)」





いつも。・・・見てる、おれを。








あいつ。・・・・








だからさ。どうして。・・・・


よりによって。





・・・こんな。・・・おれなんだよ。(笑)









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