■小さな恋のうた その3 【完結です♪】

□12・どういう風の
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・・・。ひとりグラスを。


傾ける。





カラカラと。


氷の音が。・・・して。





「・・・。」





いつもの。バーで。








「・・・・。」





こんな。風にして。


いくら。偶然、を。・・・


・・・・。


装おって。みたって。・・・・








それで、例え偶然。


出会えたと。・・・したって。





言うべき言葉も。


まだ。・・・・


見つから、ないのに。








「・・・・。」





それでも。





店の扉が開くたびに。


・・・そっちをちらり、と。


・・・・。


見ずにはいられ、なくて。








・・・グラスを口に。する。








・・・・。








会える、わけないじゃん。


こんな。とこにいたって。





避けられてんのに。





それでも。・・・・





こうする、事くらいしか。


できない。


その。手段が。


見つからない。・・・・





掛ける。べき言葉も、わからない、くせに。・・・・








・・・だめな、やつだなほんと。


・・・おれは。・・・・








ぐいっとまた。


グラスを。煽って。





あいつの面影を。・・・探して。


店の、中に視線を。向けた。









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