■小さな恋のうた その3 【完結です♪】

□10・間違い
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「・・・。」





「本気で。好きなんだから////、」


「仕方ないじゃない。」





「・・・・。」





この・・・時、初めて////・・・・


僕は。気づいた。








・・・。怒って・・・・


・・・いるんだ。・・・・・





・・・僕の、事を。・・・・





・・・怒って、いる。・・・・・・





「・・・。///////」








「私、ちょっと。」


「甘く見てた。」





「・・・・。」








「ただの。遊びだと思ってたから。」





「そういう事、今までもあったし。」





「・・・・。」








「言っておくけど。」


「あの人そういうの。あるから。」





「・・・・。」





「・・って。わかってるか。(笑)」





「・・・・。」





「・・・・・。」





「私にも。言ってたの、最初から。」


「あなたの事。」


「聞いてたし。」


「名前も。知ってた。」





「普通、・・・言う?」


「ばかみたいでしょう?(笑)」


「色々相談、してくるの。」


「自分でも。」


「自分のこと。よく。わかってないんだよね。」





「ずっと、そう。」


「前から、そう。」





「人には気ばかり遣う、くせに。」





「・・・・。」





「悪びれも////しないで。」


「ほんとにたちが悪いって////言うか。・・・」





「・・・・。」





「内緒で。」


「旅行に誘ったのも。わかってた。」





「一緒に。行ったでしょ。」





「・・・・。」





「あたしの仕事を。」


「なんだと思ってるんだろう。(笑)」





「あの人ほんとに。詰めが甘いから。・・・・」





「・・・・・。」








「でも。知ってても何も。言わなかったんだ。」








「あの時。かな。」


「あの時ちゃんと。言えば良かった。」





「ちゃんと。止めれば良かったな。」





「・・・・はぁ////、・・・・・」








「もう。・・・いいです。」








「・・・・。」





「もう。いぃ////・・・・」








僕は聞いて。いられなかった。





ただでさえ。


この、人と。





「・・・・。」





じっと目の前の、人の。


喉元の辺りを、見つめる。・・・・





白いその。肌に。


小さな。ほんとに、小さなイニシャルの。


ネックレスがキラキラと。光ってる。





KとS、


・・・それを、二重にして。重ねて。





「・・・・。」





隅ずみまでセンスのいい。


品々で飾られた。


美しい、女の、ひと。・・・・・





「・・・・。」





・・・そんな。人と対面して。


あの人との、話をして。聞いて。聞かされて。





・・・始めから。・・・・


・・・もう、始めから。





ずっと胃の辺りが重くて。


鉛を詰められたように。・・・重くて。





だんだんと本当に。


気持ちが悪くなって来る。








その上。


その人が。





あの人のことを貶める、ように言うのを。


我慢、できなかった。





もうこれ以上聞いていたく。・・・なかった。





「・・・・。」





「まだ。」


「間に合うんじゃ、ないですか。・・・・」





「・・・。?」








「まだ。間に合う////・・・・」





「・・・そういう。事抜きにして。」


「・・・そういう。いろいろ////なんて。」


「・・・抜きに。して。・・・・」





「・・・・。」





「ちゃんと。向き合えば。」





「お互いを尊重////して。」


「ちゃんと向き合えば。」





「・・・まだ。間に合う。・・・・」





「・・・。」





「僕はもう。」


「邪魔////しませんから。」





「・・・・。」





「これで。失礼します。」





僕は、立ち上がる。





「もう2度と。」


「大野さんには。会いませんから。」





「そう。伝えて下さい。」





「・・・・。」





ぺこりと頭を。下げて。





その場を後にした。





「・・・。」





「・・・・・。」









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