■小さな恋のうた その3 【完結です♪】

□3・だよな
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O「だよな。」


S「うん。」


O「やっぱり、だよな。」





S「・・・。うん。」








S「智くんが。」


S「そこまで馬鹿だとは。」





O「・・・・・・。」





S「思わなかった。」








S「浮気してて。」


S「・・・って言うか。つまりは。」


S「奥さん以外の人とセックスしてて。」





O「・・・・。」





S「そんな、つもりありませんって。」





S「子供でもそんな。」


S「言い訳しないよ?」





S「そんなケースは。」


S「僕聞いたことない。」





櫻井が。呆れ顔で。おれを見る。








O「・・・。」





O「違くて(笑)、」





S「・・・。?」





O「・・・違く、て。・・・・」








S「・・・・。」





おれはこの。


目の前の立派な身なりをした紳士に、


体を向けて、問いかける。





O「なぁ。・・・じゃぁ、聞くけど。」





S「・・・?」





O「なんで。浮気なの?」








S「・・・はぁ?」








O「おれさ。」





O「おれはさ、いま。」





O「なんでおれは。」


O「結婚してんだろな。って。・・・」





O「思ってる訳。」





S「・・・・。」








O「そのほうが。なんか。」


O「あいつに。」





S「・・・。」





O「二宮に。」





O「なんか。悪いような気がしてる。」








S「・・・。」





O「すごい。」


O「悪いことしてるような。」


O「気がしてる。」








O「あいつより。」


O「二宮に。」


O「申し訳なくてさ。」








O「おれはなんで。」


O「結婚してんのかなって。」





S「・・・・。」





O「ほんと。思うよ。」





智くんが。


何もしてない左手の薬指を。・・・そっと、さする。





S「・・・・。」





O「・・・。」









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