■小さな恋のうた その3 【完結です♪】

□2・なしかな
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O「悪い。待たせて。」





店の出入口で。


綺麗な姿勢でおれを待って、いてくれた。





そいつの、


肩を組んで。エレベーターへ、促す。








S「いいけど。」


S「大丈夫なの。?」





O「あいつは。大丈夫。」





S「智くんの、事だよ。(笑)」





O「え?」





S「・・・。すごい剣幕で。」


S「出て行ったから。」





O「・・・。そうだった?」





S「そうだよ。(笑)」





S「あんな智くん。」





O「・・・。」





S「珍しいな。って。思った。」





O「・・・。(笑)」








店を移動して。





小洒落た居酒屋の。


カウンターに櫻井と。座る。











S「で?」





S「何、話って。」





O「・・・・。」





いつものように。


ビールとツマミを適当に。注文して。





O「おれおまえに。」





O「聞きたい事あんだけどさ。」





S「・・・。?」





S「なに?」








O「結婚、しててさ。」





S「・・・。」





O「恋人もいるのって。・・・なしかな。」





S「・・・・・。」








S「それ。どういう意味で言ってる?」





O「え?」





S「単純に。」


S「世間的に。」


S「ありかなしか、って事なら、なしでしょう。」





O「・・・そっか。」





S「・・・。」


O「やっぱりか。」





S「・・・。(笑)」





S「・・・でも。」


S「あなたの場合、は。・・・ありだね。」





O「・・・・・。」





O「・・・なんで?・・・どーゆー意味?」








S「・・・。(笑)」








S「だって奥さんと。」





O「・・・。」





S「ずっと、セックスしてないんでしょ。」








O「・・・・。」





S「違う?」





櫻井が。


ビールの瓶を、傾ける。





O「・・・。」









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