■小さな恋のうた その2
□12・幸せ
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O「・・・。」
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N「・・・・。」
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O「・・・泣いてんの、か。・・・?」
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N「・・・。」
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僕は首を、振る。
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大野さん////・・・・
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それでも、
僕は切なくて。
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心で、涙を流す。
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O「なんで。泣くの?」
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N「・・・。泣いて、ないです////、(笑)」
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N「・・・大丈夫、です。・・・・」
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O「・・・。」
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・
・
・
N「・・・。ん////・・・・?」
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ふと目が覚めて。
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ぼんやりと。した視界に。
最初に入って、来たのは。
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僕の。手を優しく。
握る。大野さんの。綺麗な。・・・手・・・・・
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N「・・・・。」
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目線を、上げる。
・
・
大野さんが。
僕を見て。
にやっと、・・・微笑んだ。
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N「・・・。////」
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なんで。・・・
にや////・・・・?
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・
N「・・・。!!!」
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はっとして。
ぱっ////とベッドの上に起き、上がる。・・・・
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・・・外はもう。・・・暗くて。
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真っ暗で。
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N「・・・いま////、何時ですか。・・・・」
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つぶやく、ように言う。
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O「・・・。」
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N「・・・バー////、は。・・・?」
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O「もう。閉まってるよ。」
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N「・・・・・。」
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ふる、・・・ふると。
頭を巡らせて。
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時計を探す。
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・・・・。
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枕元の。
デジタル表示は。・・・もう。
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「AM12:05」
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・・・・・。
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とっくに。
深夜の。時刻を示して。・・・いた。
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O「・・・ちょうど12時で。終わり。」
N「・・・・。」
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N「・・・〜〜〜////・・・・」
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泣いてなんか。ないの////に。
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O「泣くなよ。(笑)」
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O「酒、飲めなかった、くらいで。」
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僕を見て。
からかうように、そう言う大野さんを。少しだけ。
じっと。見つめ、返す。
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N「・・・・。」
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O「かず。」
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O「・・・泣くなよ。」
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N「・・・。////」
・・・なんで////・・・・
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N「・・・。そういう事、言わないで////・・・・」
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O「・・・。」
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ほんとに。泣いちゃうから。
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N「・・・・。」
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大野さんと。・・・
少しだけ。
雰囲気の。いいところで飲んで。
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そのまま少しだけ。
甘えて、みたかった////、・・・・
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一緒にお酒、飲んで。
部屋に戻って、来たら。少しだけ。
いちゃいちゃ////するの。・・・・
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いいでしょぅ。その、・・・流れなら。
少し////、だけなら。・・・・
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N「大丈夫です、ほんと////に。」
N「大丈夫。・・・」
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O「・・・。」
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O「昨日、みたいにしよっか。」
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N「・・・。」
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N「・・・ぇ////?」
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O「・・・。」
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なんでか。ずっと。
泣いてるみたいに。見える。・・・・
おまえに手を。伸ばす。
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N「・・・。」
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大野さんの。
指が僕の。唇の下に。・・・触れた。
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