■小さな恋のうた その2

□6・キス
1ページ/3ページ



シャワーを出ると、薄暗い、部屋で。





ビールを飲みながら。大野さんが。


窓際の。長椅子に、座って。・・・・





ふーーっと煙草の煙を。吐き出していた。





N「・・・・////」








ぐぃぐぃと。


袖なしの。


ルームウェアの裾を。ひっぱる。





部屋に備え付けてあった、それは。





なんだか丈が。短くて。





・・・・。





これ。・・・多分。


女性用だ。





・・・・。





そう、思ったけれど。


着替えを持っていかなかったから。・・・・








大野さんはまだ。


上半身裸////、・・・で。・・・・





・・・・。





N「・・・風邪。ひきませんか////・・・・?」








O「・・・。あちぃんだよ。」





N「・・・。(笑)」





念のため。


少し空調を。弱めようと。


入口のほうに向かう。








N「あれ////、」





O「スイッチなら。」


O「ベッドんとこ。」




N「ぁ。・・・そうなんだ。」








ベッド////・・・・





・・・・。





さっきから。・・・・





・・・・。





ずっと。・・・なんだか、


ぎくしゃくしてる。





N「・・・。////」








どうやってこの距離を。





縮めたら良いのかも。わからない。








・・・。ベッド・・・・・





N「・・・。」





ごくんっと。喉が鳴る。








N「大野、さん。・・・・」





O「ん?」





N「一緒にベッドに。」


O「・・・。」





N「・・・行きま、・・・せんか。・・・?」





もじ。・・・もじしながら言う。





N「・・・。///////」








行きま・・・せん、とか言われたら。


どうしよぅ////・・・・








O「・・・。」





大野さんが灰皿、に。


ぎゅっと煙草を。


ねじって、消して。





立ち上がって。





こっちに向かって。・・・来る。









次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ