■小さな恋のうた その2
□3・いまにも
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空港に着くと。
慣れた、様子でゲートをくぐり。
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僕の。
荷物をピックアップ、して。くれて。
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ロビーを抜けて。
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こんな。夜なのに////・・・・
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人で溢れた。
出入口を、するする、すり抜ける。・・・・
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ずん、ずん、・・・ずん、ずん。
大野さんが前を、歩いて行く。
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N「・・・。////」
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僕はそれに。ついて。
荷物を、両手で交互に、
引きながら一生懸命。
歩いて。・・・・
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・・・蒸し、暑い////・・・・
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今までとは。明らかに。
違う温度と湿度に。
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・・・ふぅ、・・・ふぅ////、
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息を上げる。
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・・・・。
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O「・・・。ごめん。」
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N「え?////」
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O「気づかなくて。ごめん。」
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N「・・・////?」
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大野さんが。
僕の荷物を持って。
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ぐいっと引っぱって。くれる。
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N「・・・。!!」
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N「大丈夫////、です。」
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O「いいよ。」
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O「こっち、持って。」
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N「・・・。///////」
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僕に大野さんの。
ちっちゃいキャリーバックを渡して、くれる。
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それに。しても。・・・・
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なんで。こんなに。・・・
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N(ちっちゃい////、)
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O(でっかい。)
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・・・バック、・・・なんだろ。(笑)
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・・・・。(笑)
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少しだけ離れた。ターミナルの。
「31」と書かれた。バス停らしき。
場所まで辿り、着くと。
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そこに。・・・真っ白な。
リムジンが止まっていた。
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・・・・。
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ひょいっと運転席を。
大野さんが。覗くと。
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すぐにそこから。
大柄の。アロハシャツを着た男性が。
・・・現れた。
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「お待ちしてました〜」
「どうも。」
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独特の。イントネーションで。
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「・・・こんばんワ、////」
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にこっと。白い歯を見せて、こっちを見て、
笑ったその人に。
僕も。挨拶する。
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荷物を預けて。座席に乗り込むと。
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!!!
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大野さんが。
手を。・・・・
繋いできた。
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