■小さな恋のうた その1

□9・こんなとこで
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N「この間、・・・僕ね。」





O「ん?」








二宮を、誘って。





仕事終わり。


帰るついでに飯だけ食おうと。


いつもの、行きつけの。


カフェバーに、寄った。








そうだよ何も。


飯食う、だけだから。・・・・





・・・・。





どうせ、家帰っても一人だし。





飯だけ。





飯。だけ。


・・・・。





そう。・・・自分に言い聞かせる、ように、つぶやいて。





おまえを。・・・見つめる。





O「・・・・。」








N「・・・。////?」





N「大野////、さん?」








O「・・・。」





N「僕////、ね。」





O「・・・。ん?」





おれを。


下から見上げる、ように。


顔を。近づける。





O「・・・・・。」








・・・だから。








つい。


おまえといると。・・・つい。


見惚れて、しまう。





その。


しぐさに。表情、に。





おまえの。顔。・・・に、・・・





その。・・・全てに。魅了、されて。


・・・。








身に纏う、服装も。香りも。


その柔らかにカーブした髪も。





どれも。これも。・・・・





何、て。・・・・








O「・・・なに?」








N「ふふ////、そう。・・・この間、僕。・・・ね。」


N「それまで、ね。」


N「友達////、・・・だったひとに。」





N「付き合おうかって。言われたんだけど。」





O「・・・。」





O「・・・・。」








O「・・・おまえ。モテそうだもんな。」





O「男にも。女にも。」





N「・・・////(笑)」


O「・・・。」


N「・・・うぅん////、・・・・」





おまえが首を。振って。








N「・・・でも。好きな。人とじゃないとやっぱり。・・・」


N「・・・付き合ったり。・・・できないよね。」








O「・・・・。」








N「だから。」





N「大野さんは。僕のこと。」





O「・・・。」





N「少なくても僕////の、こと。」


N「こうして。」


N「一緒にご飯食べる。くらいには。・・・・」








N「好き////だ・・・って。」


O「・・・。」


N「そう。・・・思ってて、も。・・・」





N「僕////、そう、思ってて、も、・・・・」


N「いいんですよ////、ね。・・・」





おまえが。


小さな、声で言う。








O「・・・・。」








O「おれは。」








O「好きじゃないやつと。」


O「こうして飯食ったり。しないし。」





N「・・・。////」





O「キスしたり。」


O「それ以上の、////事したり。」





O「しないよ。できねーだろ。そんな事。」








N「・・・。」








N「うん////・・・嬉しい。」








N「それ。聞けた。だけで嬉しいです。」








N「ありがとう////、大野さん・・・・」








O「・・・・。」









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