■小さな恋のうた その3 【完結です♪】
□3・だよな
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S「・・・。」
S「雅紀、はさ、」
S「どんな時幸せって、感じる?」
A「ん?」
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S「大野さんに。」
S「どうしたら男(笑)を、」
S「喜ばせて、やれるのか、なんて。・・・真剣に。聞かれちゃったよ、僕。(笑)」
A「・・・。(苦笑)」
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S「・・・。僕は、確かに。・・・・」
S「雅紀のためなら。」
S「命なんて惜しくないって。思ってるけど。」
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A「・・・。」
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S「でも、それで僕がほんとうに命を落としたら・・・」
S「喜ばせる、どころかきっとすごく。」
S「雅紀を苦しめる、だろうね。」
S「自分のせいで。」
S「僕が死んだって。」
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A「・・・・。そうだね。」
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S「だから。」
S「何が幸せなのかなって。」
S「人の。幸せって。なんなのかな。・・・って。」
S「僕も思わず、考えた。」
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A「何が、幸せかなんて。」
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S「・・・。」
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A「その人によって違うんだから。」
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S「うん。・・・」
A「お金があれば幸せって。」
A「思う人もいるかもしれないし。」
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S「うんうん。」
A「そういう人。いっぱいいるでしょ?」
S「いるね。(笑)」
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A「そう。・・・でも、お金がなくたって。」
A「愛する人がいればいいって。」
A「思う人もいるかもしれない。」
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S「・・・。」
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A「おれは翔ちゃんだけ。いればいいけど。」
S「・・・。僕も。(笑)」
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A「・・・でも、どっちもあれば。いいのかな。」
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S「・・・ん?」
A「・・・だから。」
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A「大野さんもそう、なのかな。?」
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S「え?」
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A「どっちも欲しいって。・・・事?」
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S「それは。違うな。(笑)」
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A「そう?」
S「うん。・・・あの、人は。」
S「そういう考えする人じゃ、・・・ない。」
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A「そうなの。?」
S「そう。(笑)」
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S「元から、そう。」
S「昔から。・・・そう。」
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S「ただ。・・・ただ、ね。」
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S「優しいんだよ。」
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A「・・・。」
S「少しだけ。」
S「ほんの、少しだけ。・・・」
S「優し、・・・・」
S「過ぎるんだよね。・・・・」
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