小説(豪吹)
□子供の日
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今日は5月5日の子供の日…
しかし中学生の俺達にとっては鯉のぼりなど何なのと言う年でもなく、今日もいつも通りサッカーをしている
秋 「皆さーん!お昼出来ましたよぉ!」
マネージャー達が昼ご飯を持ってきてくれた
どうやら今日は外でご飯を食べるらしい
春 「今日は子供の日なんで太巻き作ってみました!」
そう言って渡された太巻きは皆の口に運ばれる
壁 「うまいッスー!!」
円 「本当だ!…にしても、今日って子供の日だったんだな!忘れてた!」
木 「日にち忘れるなんて、どんだけサッカー馬鹿なんだよ!ウッシッシ」
春 「木暮くんっ!」
木 「ウッシッシー!」
春 「待ちなさい!コラッ!!」
綱 「相変わらずだなアイツらは!」
皆が騒いでる中、俺はモグモグと太巻きを食べる
すると、1人近づいてくる人がいた
吹 「豪炎寺くん。隣いい?」
豪 「あぁ」
俺の恋人、吹雪士郎だ
吹雪は俺の隣に座り太巻きを食べ始めた
吹 「美味しいね、この太巻き♪」
豪 「そうだな」
吹 「そう言えば昔ね、アツヤと一緒に太巻き食べてて、最後の一個をどっちが食べるかで喧嘩した事あったんだ」
豪 「お前ららしいな。…で、どっちが勝ったんだ?」
吹 「結局、半分こしたよ。アツヤ、あぁ見えて優しいんだ」
豪 「良かったな」
吹 「うん♪」
俺と吹雪がそうやって話していると向こうで太巻き争奪戦が始まっていた
壁 「俺のッスー!」
綱 「壁山だけズリーぞ!!」
円 「そうだ!お前何個食ったんだよ!!」
吹 「…流石にあの人数じゃ半分こは無理だね」
豪 「…そうだな…」
吹 「そうだ、豪炎寺くん。夜部屋に行ってもいい?」
豪 「…珍しいな…お前から来るなんて」
吹 「あとで柏餅作る予定だから持ってくよ」
豪 「わかった。楽しみにしてる」
俺はそう言って吹雪の頭を撫でる
すると吹雪は子犬のような笑顔で少し照れながら笑った
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