小説(色々)

□猫と恋人
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あんな事を晴也に言うつもりはなかった…



ただ晴也にかまってほしかっただけだったのに…






そんな事を考えていたらドアの向こうからカサカサと音がした




風 「晴…也?」




猫 「ニャー」





風 「…お前か…」






猫は私の膝の上に乗ってきた



小さな顔にある大きな目でこちらを見てくる猫─…




猫の喉元を撫でると、ゴロゴロと喉を鳴らしてすりついてきた




風 「…お前はいいな…晴也に甘えられて……」





私は素直になれない性格ということもありあまり甘えられないというのに…



この猫はそんな事もお構い無しに晴也に甘える



風 「はぁ…」



──キィィ…




ため息をつくと同時に部屋のドアが開いた



ドアの前に立っていたのは目を大きくして驚いている晴也がいた



風 「は!晴───わっ!!」




晴也は凄い勢いでこちらに向かってきたと思ったら急に抱きついてきた



急な事だったため何がどうなっているのかが全然わからなくって頭がスパークする




風 「は…晴也…?」


晴 「…ゴメン、さっきの…聞いた…つか聞こえた…」



風 「え?さっき…───!!/////」






『お前はいいな…晴也に甘えられて…』








先程の一人言を全部聞かれていた…?




風 「いやその…!あれは違う!///」


晴 「…違うのか?」


風 「や…その…ち、違わなくもないが…その…/////」


晴 「猫に嫉妬して不機嫌だったんだな」



風 「っうるさい馬鹿晴也!////」




強く抱きしめられて顔が余計に赤くなる



けどその顔は晴也には見られていない



逆にこちら側からも晴也の顔は見えていない




風 「晴也…そろそろ離し…///」



晴 「あんな言葉聞いて…我慢出来るほど大人じゃねーよ…」



風 「へ…──っん!///」








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