小説(色々)
□猫と恋人
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一昨日から家に新しい家族が増えた
それは晴也が連れてきた小さな猫
なんでも道に捨てられていたらしい
晴 「よしよし、いい子にしてたか?」
そう言って晴也は私にしか見せなかった笑顔で猫の頭を撫でる
一昨日から猫の世話ばかりで全然私にかまってくれなくなった─…
晴 「風介?」
風 「…なんだ?」
私は晴也に向かって不機嫌な声で答える
晴 「どうした?元気ねーぞ」
風 「なんでもない!」
晴 「んー?」
私の事を心配している
だけどその間も晴也はずっと猫を抱いている
晴 「風す──」
風 「なんでもない!私に触るな!!」
晴 「───…!」
私はそう言ってその場から去り自分の部屋に向かった
こんな事…
言いたかったわけじゃないのに…
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