小説(色々)

□遠い人
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フィ 「…え?」





俺はキャプテンが言った言葉が一瞬理解出来なかった






ヒデ 「…本当だ」








キャプテンが…


旅に出る…?











フィ 「何でですか!?キャプテンはオルフェウスに欠かせない存在なんですよ!何で旅に…!!」

ヒデ 「だからだよフィディオ」

フィ 「え…?」





俺が聞き返すとキャプテンは理由を話してくれた

チームの為にキャプテンは旅に出る…



フィ 「…確かに…今の俺達はキャプテンに頼ってばかりかもしれません…でも…!」


ヒデ 「決めた事なんだ…ゴメンな」





俺は思わず涙が出た


いい年になってこんなにも泣くのはカッコ悪いかもしれない


けど涙が溢れてポロポロと目から出てくるんだ





フィ 「…っ…俺嫌です…ひくっ……キャプテンと会えないなんて…キャプテンが俺から離れるなんて……そんなの嫌です…!!」




俺は大粒の涙を流しながらキャプテンに言った



だって…



旅になんて出たら会えないでしょ?


一体いつ会えるの?



1年?5年?10年…?




もしかするともう2度と会えないかもしれない




フィ 「いやだぁ……キャプテン…行かないで…」


ヒデ 「フィディオ…(ガバッ)」

フィ 「───!!?」





キャプテンに急に抱きつかれて俺はビックリした





フィ 「キャプ…テン?」


ヒデ 「俺は皆に成長してほしいんだ…勿論フィディオ…お前にもな」

フィ 「…でも…」

ヒデ 「俺に頼ってばかりじゃ強くなれないぞ?」

フィ 「…はい…」




俺は冴えない返事をしてしまった



その返事を聞くとキャプテンはフッと笑って「大丈夫」と言った





ヒデ 「どんなに離れても俺はフィディオの事を忘れたりしない…ずっと大好きだ…」


抱きしめられる力が強くなった




フィ 「…キャプテン…」


ヒデ 「安心しろ…俺はお前以外を好きになったりなんかしない」


フィ 「…はい……




…俺もキャプテン以外を好きになったりなんかしません」




抱きしめる力を強く返した


俺は内心で不安だったのかもしれない


キャプテンが旅に行ってる間に俺の事を忘れないか…

俺以外の人を好きになったりしないか…




凄く不安だったんだ…








フィ 「…わかりました…キャプテン……俺、キャプテンの代わりになれるように頑張ります…!」

ヒデ 「あぁ。オルフェウスは任せたぞフィディオ」

フィ 「はい…!そしてキャプテンが帰ってくる頃には絶対成長してみますから!」

ヒデ 「…良い意気だ」






─チュッ






俺達は誓うように口づけをした









そして次の日


キャプテンが旅に出て行った




いつ戻ってくるかはわかんないけど、俺はずっと待つ事にした




キャプテンが帰ってくるまで…













END


ヒデフィの再会シーンを見たのでやっちった


ヒデの旦那はやっぱり旦那


ナカタ氏はフィディオの心を余裕で奪う罪な男です




読んでいただきあざっした((((^ω^*)
 

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