Play Ball
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「今日の練習はここまでだ!」
「「ありがとうございました!」」
あれから長々とやった初練習は予想以上にキツく、小学とは比べ物にならないくらいだ
しかし、今までピッチャーをやっていたお陰で足腰は強くランニングやバッティング練習は少し余裕があった
この調子で頑張ろうと気合いをいれつつ、俺はグラウンドの整備をする
「楽しかったぁ!ね!天馬!」
「うん!ちょっとキツかったとこもあったけど…スゴい楽しかった!」
同じ一年の天馬くんと信助くんが楽しそうに今日の感想を述べている
「狩屋って凄い足腰強いよね!」
、といきなり話を振られた俺は「へ?」となんとも間抜けな返事をしてしまった
「やっぱり小学で鍛えてたの?」
「まぁね」
「俺たちも頑張ろうね信助!」
「うん!」
それから何気ない世間話や野球の話をしながらグラウンドの整備を終わらせた
たまに俺の小学の頃の野球話をせがまれたがなんとなく流していたら天馬くん達は深くまで聞いてこなかったので助かった
全ての片付けが終わると俺たち一年も練習着から学生服へと着替える
着替えが終わった人から帰宅らしいので、俺は早く着替えて帰ろうとした
…が、
それはある人から声をかけられたため実行出来なかった
「狩屋、少し話がある」
そうやって低い声で俺に話しかけてきたのは他のでもない剣城くんだ
よく理由がわからないが断る理由も無い
「うん。いいよ」と返事をしてから先輩達に挨拶をして俺と剣城くんは部室を後にする
「…何?話って?」
「……とりあえず着いてこい」
剣城くんはそう言うと歩くスピードを速くする
俺の前をスタスタと歩く剣城くんに俺は疑問な事だらけだ
話ってなんだ?俺何かしたか?
そんな事が頭の中をぐるぐる回っていると目的地に着いたのか、剣城くんの足が止まる
「…なんで……河川敷?」
剣城くんは俺の質問に答えずに河川敷の階段を降りていった
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