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□*君が一緒に居てくれるなら[裏]
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プロトコル・オメガのメンバーと雷門のメンバーがチームを組んで1日目の練習


誰もが予想していた通り、やはり上手くは行かなかった


特に俺がキャプテンをしているこのチームはプロトコル・オメガのリーダー達が揃っている事もあり皆プライドが高く他のチームよりも仲間割れが酷いと思われる



天城さんも倉間も怒りながら部室を去ってしまった





「……どうします?神童先輩……」





サカマキ監督も俺に任せっきりでチーム関係には手を出していない



このチーム……


本当に大丈夫なのだろうか……――





「神童先輩!」


「え?」





名前を呼ばれ顔を上げると、狩屋が俺の前に立っていた




「もぅ……しっかりして下さい」


「……すまない……」



「このチーム……大変ですね」




狩屋はそう苦笑いをしながら言うと俺の横に座った




「俺に……このチームをまとめられると思うか……?」





俺が狩屋にそう聞くと、狩屋はポカンとした顔を見せた





「……逆に、神童先輩にしか出来ませんよ」


「……え…?」



「相手チームのキャプテン格は自分勝手な人ばっかりだし……監督達はそれを見越して神童先輩をキャプテンに選んだんだと思いますよ?」




「…………」



「それに……神童先輩は最高のキャプテンだっ……て、俺は思ってます」






狩屋は顔を赤く染めながら俺に笑いかけた




「……狩屋…………」




「神童先輩なら大丈夫です」




「…………ありがとな」




「…俺も先輩を支えられるように頑張りますから……」





狩屋が俺の手を軽く握る



俺もそれに答えるように手をつなぎ直した





「狩屋がこのチームに居てくれて良かった」


「本当ですか?」


「あぁ、俺一人ではこの状況に耐えられなかったと思う」



「……俺もです」




狩屋が俺の肩に寄り添った



そんな狩屋を見ているととても愛しくなり、俺は狩屋を抱き締める






「先……輩?」



「もう少し……このままでいさせてくれ……」





狩屋を抱き締める力を少し強くする


狩屋も俺の背中に手を回して抱き返してくれた







「……俺で良ければ…先輩の好きにしてください……」









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