夢小説

□貴方の想い人は誰ですか?
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『ねぇ?喜多くんって好きな人いるの?』


「…はぁ?」





昼休み


いつもは男友達などと食べる昼食だが、今日はサッカー部の練習メニューを決めるという事もあり唯一のマネージャー優と食べる事になった



嫌かと言われるとそんな事は全然なく、むしろとても嬉しいとも思える


それもそうだ


俺は中1の頃から…同じサッカー部に入ってから、ずっと優に片想いをしているのだから




そして「好き」と伝える勇気なんて微塵も無い俺はズルズルと気持ちを引きずりながら1年間を過ごしてしまった




そして、今




その想い人に「好きな人いるの?」なんて聞かれています


…いや居ますよ。目の前に。




って言えるわけねーだろ!



…なんて、つい一人でノリツッコミをしてしまった…






『いないの?』



「……いる」



『本当に!?誰誰!?同じクラス!?』




…同じクラスだな。そして同じ部活で今目の前にいる鈍感野郎さ。




「…同じクラスだよ」




俺がそれだけ答えると優は「んー…」と言いながら考えていた



ちなみに今のこの場所は俺達以外誰もいないサッカー部の部室の中だ。



…おいおい神様、これはもしかしなくても告白しろって事ですか?



この未だに頭抱えて悩んでる鈍感に?



ちょっと無理がある気がしますが…





『わかった!瑞季ちゃんでしょ!それか加奈枝ちゃん!』





ほら本人微塵足りとも気づいてませんよ?




なんて考えている中、優は次々とクラスの女子の名前を言っていく




俺は呆れつつも「違う」と答えるだけだった





本当…


いつになったら気づくんだよ馬鹿





「…違う」





『えぇ!?もう全員の名前言ったよ?喜多くん嘘ついたでしょ!』



「ついてねーよ!」



『だってもう女子の名前全員言ったし………あ……』







優は目をハッと開かせて俺の方を見る



…ようやく気づいたか…





『もしかして……香宮夜…くん…?』


「ぶっ殺すぞ」





何でそこで男になるんだよ!


何でホモみたいになってるんだよ!




…たく…



改めて優の鈍感さを知ったと同時に軽く怒りも湧いてきたっつーの…






『えー?じゃあ誰よー?隼総くん?』


「何で1年になるんだよ!そして俺はホモじゃねーよ!」



もうここまで来たらコントをやっている気分だ



誰かコイツに鋭さを分けてくれ




『むぅー…じゃあ誰なのよ〜!』




「………俺は…」






今ここで伝えるか…?




心の準備なんかしてなかった今日、今ここで…?






……いや



今を逃したらもう無い気がする…




こんなチャンス…1度しかない






すぅ…と軽く深呼吸をする



1年間想い続けたこの気持ちを………






伝えよう………!







「俺は――(キーンコーンカーンコーン)」



『あ、お昼休み終わっちゃった。次移動教室だよね?』






……神様………これは何の罰ですか……?




結局、俺は気持ちを伝えられず優と一緒に部室を出て教室に戻った




その間も優は呑気に部活の話や世間話などを続けていた




ったく…

本当になんなんだ…





今日は全くついてない






教室に着くと俺は自分の机の方へ足を運ぶ



すると優が後ろから「喜多くん!」と言ってきた為振り返る






『好きな人、今度教えてよね!』






優はこちらに指を指しながら可愛い笑顔でそう言うと俺とは少し離れている自分の席へと歩いて行った







「……近いうちに教えてやるよ…」





今度はちゃんと心の準備をして、



鈍感なアイツにもわかるように






――「優が好きだ」……って












喜多夢でした!
喜多夢というか喜多→夢主みたいな感じになりましたが……

喜多くん好きなんですが喜多夢が全然無くて…!
もう自己満足でいいから私が書いてやる!的な感じで書きましたが生憎文才が無いもので…

誰か喜多夢書いてくださいお願いします!貴志辺さんもお願いします!←

何故か夢小説では他校が気になって気になって仕方ありませんww

長々失礼しました。最後まで読んでいただきありがとうございました!

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