小説(風吹長編)
□敵と仲間と敵と
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エイリア学園にはまだ上の奴等がいたなんて誰が想像しただろうか
きっと誰一人として想像出来ていなかっただろう
いったい……
エイリア学園にはいくつのチームが存在するのだろうか……
驚きと不安と絶望で勝利の嬉しさなんて揉み消されてしまった
しかしそんな中で一人、皆を勇気づける奴がいる――…
「皆元気だせよ!イプシロンだろうとジェミニストームだろうと勝てばいいじゃないか!」
そう大きな声で皆に言って、円堂はニカッと笑顔を見せた
そのセリフを聞いて、その笑顔を見ると確かに元気が出てくる
「そうだね。キャプテンの言う通りだよ」
「いつまでも落ち込んでられねぇってか!」
円堂に続き、吹雪、染岡と皆を励ます
やっぱりチームの要だけあって、この三人の言葉は力強い
俺だけじゃなく皆もそれを感じたのだろう
先ほどまでうつむいていた顔がキリッとした表情を見せている
「皆でまた特訓だ!!」
「「おぉぉ!!!」」
皆の力強い声が白恋を響かせる
今すぐ特訓に……と行きたいところだが、流石にもう日が暮れてきている
監督の指示で白恋を出発するのは明日にして、今日はもう休む事にした
吹雪にとっては今日で白恋の皆や地元とのお別れとなる
最後に白恋の皆と一緒にご飯を食べたり話したりした
そんなことをしていたらあっという間に時間は過ぎていき、いつの間にか寝る時間となってしまった
流石に白恋の人達は家に帰って行ったが、吹雪は「どうせ一人暮らしだから」と言ってイナズマキャラバンに泊まる事にした
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