小説(風吹長編)
□過去と双子
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吹雪士郎の人格の中に吹雪アツヤの人格が生まれた
それからの僕のプレイは大幅に変わったのだ
僕…士郎が相手からボールを奪いアツヤの人格に変わりシュートを決める
まるで数週間前の双子のプレイみたいに…
最強の双子と呼ばれた僕達は1人の人間の中に2つの人格として再度復活したのだ
僕はそれが苦ではなかった
亡くしたはずの弟が、また僕のところに現れてくれたんだ
これが嬉しくないはずがない
これはきっと、父さんの言った完璧という事なのだろう
僕らが1つになったら…もっともっと完璧になれる
だから…
僕らは頑張らなくちゃいけない…!
また僕の元に帰ってきてくれたアツヤと一緒に…
命をかけて助けてくれた父さん達の為に…
僕は
完璧になる
.