小説(風吹長編)
□過去と双子
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次の日
僕はいつものように墓参りに行っていた
するとスノー場のほうで何か音が聞こえる
誰かいるのかな…
なんとなく気になり、僕はスノー場へと足を運んだ。
見てみると染岡くんが1人で練習をしていた
声をかけようか…
でも僕が声をかけても彼を苛立たせるだけ…
どうしようか迷っているうちに向こう側からカサカサと音がした
キャプテンと風丸くんだ――…
2人は転んでいる染岡くんに手を差し出す
…染岡くんは僕以外の人といる時は凄く楽しそうだ…
なんだか悲しい…
ねぇアツヤ……?
アツヤは染岡くんのこと…どう思う?
…なんて…
わからないよね…
僕もわからない。
いつの間にか、
3人は雪合戦をしはじめていた
こういう光景を見ていると小さい頃の僕達を思い出す
…アツヤ…
アツヤは今でも僕の中に生きてくれてるんだよね……?
なのに…
なんでこんなに……
「寂しくて仕方がないの……?アツヤ――……」
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