英才の拾い物
□拾い物とお手伝い
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「ほい、これ地図な。」
「はい。」
「現在地がここ。この赤いしるしのついた部屋に膳が六つあるから。」
「はい。」
「この間人間案内しただろ?この部屋。ここに三つ。」
「はい。」
「あと、この三つの赤の矢印。ここにそれぞれ一膳ずつな。」
「了解しました。」
今日のお仕事はお膳運び。
一通り指示を聞いて、動き出す。
「この地図やるから。もってけ。」
「あ、はい。ありがとうございます。」
妖魔さん優しい…どういうことなの…。
地図を受け取ってまずはお膳の置いてある場所へ。
朝餉のようで、腹を空かせて人間どもが待ってる、なんて妖魔さんに教えられた。
確かに朝は重要だ。うんうん。
「えっと、ここを曲がったら、」
お、あった。部屋。
そっと入ってみるとお膳がひぃふぅ…六つ。よし。
ええと、まずは一膳。
一番近いのは…この、矢印の部屋か。
さて、行きますか!
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