Be quiet!!!!

□なんだか慣れてきました。
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「あっご飯!」

「えっ」

「ご飯食べなきゃ。」


よくよく考えたらもう12時ではないか!大変大変。


「ご飯食べてから行きましょうね。」

「うおおおおおおっしゃあああああああああ!!!」

「ご飯食べたからといって留守番が変わるわけではないよ左近」


--


「さて出発しますか。」

「光さーん、ぴんぽん鳴ってるー。」

「あっうん今行くー。」


食器も洗ってあとは出るだけだというのに誰だ、海ちゃんか。海ちゃんだな?

左近に言われて玄関へと向かうとまあ当たり前のように幼馴染み様。


「はい。」

「ありがとう。大したものあげたわけでもないのに毎年毎年。」

「あたしのも大したものじゃないよ。」

「大したものだよ・・・あっブラウニー美味しそう。ほらぁ大したものじゃないか。」

「大したものじゃないよ!」


がさごそと目の前で開いて覗き込めば照れている。まったく何を照れるんだ人の厚意は受け取れ。

小さく溜息を吐くとなぜかきょとりとした視線が服に注がれた。えっなんかついてる?


「どっか行くの?」

「え?」


ああ、コート着てたからか。


「近くの本屋。」

「え、あれらつれて?」

「うん。だって元就さんが暇って言うから。」

「・・・それ、どのメンバー?」


・・・?何故それを聞く、まぁ答えるけれども。


「幸村、佐助、官兵衛さんに吉継さんと元就さん。」

「うわ、家が大変なことになりそうだね。」

「ならんわ何だと思ってるんだ。」


まったく失敬な・・・。


「本当は皆行きたがってるんだけど。そうも言えないじゃんか。」

「・・・うちの貸そうか?」

「えっ嘘っ助かるマジで?」

「うわ、目がキラキラしてる、」


いやだって助かるんだもん皆行きたいって言うから行かせてあげたいし、


「じゃあ勝家も連れてってあげてくれない?」

「よかろう!」

「あとこじゅ」

「任せよ!」

「いえy「無いわ」うん最後まで言わせて?」


--


「そういうわけで優しい海ちゃんの恩恵により皆出かけられることになりましたよ!」

「よっしゃあああああああ!!!!」

「左近一回落ち着こうね。」


嬉しそうに騒いでいるのは左近一人なあたり西軍は暗い。

そしてなんとなく降りそそぐ視線・・・。すまない官兵衛さん、不平等なのは貴方だけではないんだから睨まないでくれ・・・。

私だってそう思ったけど出来るだけ願いは叶えてやりたいんだ・・・。

そんな官兵衛さんに比べて佐助や幸村は喜ぶ左近によかったねーなんて言ってて素晴らしい。実に素晴らしい。


「で、交換条件に勝家さんと小十郎さんもついてくるそうで。」

「え、勝家来るんスか?」

「うん。」

「へええええ来るんだ。」


にやっ、なんて笑った左近が少し怖かった。何その笑顔はじめて見たわ。

本屋は徒歩でいける距離だし歩いていこう。ええと、車椅子の準備をして。


--


ピンポン、とインターホンの音がしてそちらへと向かう。ついてくるのは勝家とこじゅ。


「お迎えに上がりました。」

「え、徒歩?」

「あの辺りまでならいいかなと。」


さぁさぁお二人靴履いて、なんて促す後ろには全員。


「ところで鍵は?」

「かけたよ。」

「じゃあ適当に窓から入れとくから。」

「家康さんと政宗さんはやめてね。」

「了解。」


二人が靴を履き終わって、こちらを向く。


「じゃ、行ってくる。」


こじゅがそう言うと勝家は小さく頭を下げた。喋れお前は。


「いってらっしゃい。」


笑顔に手を振るとなぜか光の後ろの左近が手を振った。ありがとーね!なんて言いながら。

・・・ああ、いい恩が売れたな。








なんだか慣れてきました。


(ね、光さんあれ何?)
(電信柱。)
(?何だそれは)
(あれがないと電気機器が使えないんだよ。)
(!?)
(そういえば金のほうは、)
(そっちの心配は大丈夫です。海から貰ってあるので。)

(・・・無駄に不安。)
(こないだみてーに迷子にならねぇといいけどなぁ。)
(うわ、不安に拍車かけないでよアニキ、)
(ま、honeyが心配するほどでもねぇよ。)
(あっ政宗政宗っ!来てる来てる!!松永来てる!!)
(なっ何っ背後からとは卑怯だぜ!)
(こうして聞くとげえむじゃないみたいだな!)
(家康、怖いこと言わないで、あんなの来てもらっちゃ困るよ、)






あみだくじはマジでやったんですがこの三人は引きが悪すぎる。


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