Be quiet!!!!

□猫だか犬だか猿だか
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「刑部さんが寝てからはや八日・・・三成様が寝てからはや六日・・・。」


驚いたことに普通に機能してる豊臣・・・。いやうん、納得はしてない。

しかし、あのお二人が起きなくなるってのは、なんていうか、オレにもそれ降ってくるんじゃないかと・・・。


「・・・いやいや、勘弁してくれよ、豊臣の武力減るって、」


とはいえ他も減っている、別に減ったところで秀吉様いるんだし、と思わなくもないのだけど。

この不気味な現象に自分まで巻き込まれるとなると怖いし嫌だわ。

溜息混じりに賽を投げてみる。お。


「ピンゾロの丁・・・うーん、これは降ってこないでいいのかぁ?」


不安の募る夜はまだ続くか、なんて思いながら布団に入った。


--


「送ってばかりではつまらない・・・願わくば私も、そちらへと赴きたいのですが・・・。」


聞いたことのある声がひびいた。ぴくりと肩が震える。

寒気が襲ってきて、覚醒する。


「・・・え、何、今の、」


起き上がって首を傾げる。ああ、私疲れてるのかな。

時計の短針が指すのは8。休日にしては早い覚醒。


「・・・下に行こう。」


--


「あ、おっはよ光。」

「おはよう佐助。・・・?騒がしいね?」

「・・・うーん、なんとも言いづらい・・・。しかも今回多いし・・・。」

「?」


苦笑いをしながら指差したのは居間の方。首を傾げながらそちらへと顔を向ける。

・・・うわぁ。


「・・・買い物してから・・・来ます?普通・・・。」

「うん、今回は同情の言葉しか出ない。」

「佐助ェ・・・。」


すでに起きてた皆様と戯れるのが犬と猫。三成の周りを走り回る犬、幸村となにやら遊んでいる猫。

そして官兵衛さん引っ掻きまくってる猫・・・。誰とも何もせず三成の周り走り回ってる犬をじーっと見ている犬・・・。

そして猿。幸村と遊んでる猫と一緒にいる猿。・・・!?猿!?


「・・・皆さん、おはようございます、ええと、」

「起きたか光。新手よ。」

「あ、新手って元就さん・・・。」


あ、よくみたら、まさかこの猿夢吉では。

・・・うーん。


「官兵衛さん、その動かない犬と幸村と戯れる猫と猿つれて海ちゃんちへgoです。」

「ごー?」

「いってきてください。」

「え、また小生なのか、」

「もうその役目は官兵衛さんのものです。やったね!!」

「嬉しくない、なぜじゃ、」


とぼとぼとそれでも持っていく官兵衛さんはすばらしい。優しい。

それにしても、うわあ。


「三成のそばのそれは左近(仮)かな。で、こっちの、なんか大人しくなったのは、ま、又兵衛さん(仮)、」

「なにやら嬉しそうだな。」

「だって、我が家じゃ最強ですもん又兵衛さん!」

「は?」

「え?あ、気にしないでくださいね!!」


おっとついつい。だって4買ったばかりだから又兵衛さんが一番強いんだもん。

モーションが好きで育てまくった結果がコレだよ、みたいな、あはは。うん。気にしないでいただきたい。

それにしても不安要素は他の皆さんが3の背景で来ていると言うことだ。

この二人は4から来てる訳だし、きっと話のつじつまが合わないはず。

まぁ又兵衛さんはいいとして・・・問題は左近かな。

よくも秀吉様を云々と三成が話した時点でアウト、うん。適当にその辺はお話をして。

そうだな、まずはそこだな・・・。


--


「・・・?」

「あ、おはよう海!」

「・・・!?え、!?」


起きて下に下りてくると犬と猫とさ、猿が、え、嘘、嘘でしょ、嘘だといってくれ。


「買い物行ってから来るとか、空気読めよぉ、ありえないよぉ、」


--


「・・・」

「・・・」

「・・・ええと、ここまでのあらすじ、は大丈夫でしょうか、」

「えっと、まぁ・・・?」

「わからない事象が多すぎてぇ、話にならないんですけどぉ?」

「あ、すみません、」


ああどうしよう。愚図だ。私。しかし、うん・・・。


「おい後ろの佐助、覗くな。」

「うぐっ、はいはい!!」


さっきからちらちらと鬱陶しい・・・。

とりあえず説明をしようと人に戻った二人を隔離して話をしていると流石は忍、知りたいんだな。佐助がちょくちょく近くに出没。

そして私はうまく説明が出来ていない!!!それでも二人とも聞いてくれていてもうそれだけで私は、私は。


「要点をまとめるとオレたちと三成様たちとでは来た世界が違う?ってんでよござんすね?」

「よござんす・・・。」

「で、その世界ってのが違っても、関係性はあまり変わらない、と。」

「こっちのことは知ってるけども向こうはこっちの知る向こうじゃないってことですか、ねぇ?」

「そう、そうですそんな感じ、」


ああ、なんて上手くまとめてくださるんですかお二人して。


「三成様たちが来た世界では、秀吉様は死んでる。織田もいない。」

「半兵衛さんも、いないんでしょ。」

「ええと、はい。」

「・・・それって、おかしくないスか?ならオレたちの知ってる三成様や刑部さんが寝てる理由って、」

「そ、それは私にはなんとも・・・。」


ああ、そうなんだ、そっちの三成や吉継さんも、寝て、起きな・・・?確かにそうだ、なんで。

ううむ!!皆目見当もつかない!何これ!!なんか色々繋がってて意味不明!!!!


「・・・ああもう、これ以上分かることは無いです!後から考えましょう後から!佐助も鬱陶しいし!」

「は?」

「え?」

「まずは着替え!官兵衛さん!!三成!!!出番!!!」

「は?」

「え?」







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