Be quiet!!!!

□お買い物しました。
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土曜日。やっと週末である。


「と、いうわけで昨日話したとおりお買い物に行きたいのですが。」


誰か留守番をしてもらわないといけない。そしてそうなると佐助が残らなければいけない。

そう考えるとですね。


「佐助と幸村、あと誰かにお留守番を、」

「官兵衛。」

「黒田。」

「な、なぜじゃ、」


・・・ああ、ですよねー。


--


「光のお買い物に乗じます。というわけで私たちもお買い物にいくのです!!」

「honey,そういう情報どこから仕入れてくるんだ?」

「本人情報です。」


海の台詞に仲いいんだなぁこいつら、なんて思っていると海の携帯電話が鳴り出す。


「む、メール。・・・。」


画面を見て、溜息。それに首を傾げると海が家康に見せないように画面をこちらに向けてきた。

『家康外出禁止』の文字。その下には・・・。


「・・・なんだぁ?これ。」

「今日の外出のメンバーでしょうよ・・・。はぁ・・・合わせるのやめようかな・・・。」


家康なんだか可哀相だよ、と海が呟く。

当の本人は訳が分からず首を傾げている。

下にあった絵に写っているのは佐倉と石田と大谷と毛利。佐倉は一応笑ってはいるが他三人は何がなんだかわかってねぇ。

・・・というかこれすげーな。


「まぁいいか・・・じゃあアニキも・・・うーん・・・。」

「こりゃあ・・・・・・・・・仕方ねぇ、家康、留守番は出来るな?」

「む、勿論だ!」

「俺と家康が留守番する。政宗様、存分に外を見てきてくださいませ。しかし、海のいうことはしかと聞くこと。わかりますな?」

「ok任せな・・・外敵から海は俺が守るぜ!!!」

「うん落ち着こうか。」


そういうわけでどうやら俺と政宗が海についていくことになった。らしい。片倉は何故俺の名前をださねぇんだ。まったく。


--


「いいですか、今回の買い物では服、食器、それから歯磨き。・・・あとなんかあったかな、まぁいいや、まず目指すは服屋です!!!」


ううむ、土曜日とはいえけっこうな人込み、流石はデパート。


「それでですね、はぐれないようにしていただきたいのです。わかりますか?なるだけ私の近くに居るように!吉継さんの車椅子から絶対に離れないでくださいね!!!!」


恐ろしいのは迷子だ。迷子になられたら迷子センターを頼るしかない。この歳で、とか、怖すぎ、絶対に嫌。

吉継さんは車椅子だからいいとして。まぁそんなに色々と好奇心示すような人たちではないし、


「光、あれはなんだ。」


・・・期待を綺麗に裏切りますね、三成さん。


「どれ?」

「あれだ。」


指を刺したのはエスカレーター。ああうん。不思議だよね。でもごめんね。


「動く階段。ってことだけ言っておく。使わないから。」

「!?」


車椅子の吉継さんがいるからね。エスカレーターは使えないよ。

だからアレです。エレベーターでいきます。

ええと、衣類は何階ですっけ。


--


無事に到着。

したのはいいんだ、けど、なぁー。


「honey,ありゃなんだ、」

「海!あれなんだあれ!!!」

「うん二人とも落ち着こうね。」


ガキかこいつらは。いい声してはしゃぐんじゃない可愛いな、くっそう!!!


「まずはそうだね、生活用品、歯磨きと、あ、アニキと政宗の眼帯。まずはそのへん目指そうか。」

「海、階段が動いてるぜっ・・・!!」

「エスカレーターに目を輝かさないでアニキ、」







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