Be quiet!!!!
□Be quiet!!!!
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「仕方ねぇ。今はその休戦に乗るとするか。」
「ありがとうアニキ!」
よかったうまくいった!ていうか疲れた久々の説明!!
ほっとしていると二階に行ってもらってた三人が降りてくる。
「終わったか?」
「・・・元親・・・。」
「家康・・・。」
顔を見合わせる二人。大丈夫かと不安になりながら見守る。家康も不安げな顔だ。
辺りに緊張が走る。あたしの位置からは、アニキの顔は見えない。
一拍おいて、アニキがいつものように横向きがちに笑った。
それに、あたしも家康も安堵の息を溢す。政宗が満足げに笑った。
「休戦の話、受けたぜ。」
「元親・・・!」
これにて一件落着、かな。
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ほっとしたらお腹がすいた。ご飯作ろうかと台所に向かうと先客にこじゅ。
「説明疲れただろ?向こうで待っとけ。」
・・・こじゅ優しすぎて死ぬ・・・。
ていうかもう、ありがとうしか出てこない・・・。
そういうわけでお言葉に甘えリビングに向かうとアニキと政宗が楽しくBASARAをしてたので。
「あたしも混ぜろ!!」
仲良くしてる家康とアニキも嬉しくて、飛び付いた。
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「ご飯出来た?」
「うんもうちょっと。・・・ね、何の話してたわけ?」
「盗み聞きしようとしてたやつには言えないな。」
「ちぇっ」
降りてくると黙々と洗濯物を畳む二人に家康ぅぅぅうと叫びながらBASARAする三成に。
料理をしつつ聞いてくる佐助に。
まだ出来てはいないらしく、とりあえず洗濯物の手伝いでも。
「元就さんも手伝って下さいよ」
「何故我がそのようなことをせねばならぬ」
「ついでに会議もしようと思いまして。吉継さんも、こちらへ。」
しぶしぶ私の隣に座った元就さんに畳み方を教えつつ会議。
「やっぱり元就さんも寝てこちらに?」
「そうよ」
「何か情報はありますか?」
「まだ無い。だが、他の話と合わせると貴様が居らねばあの獣の姿から元には戻れなかったということはわかった。」
「なるほど。」
「しかしこのようなことがわかったところで意味など無い。既に終わったことだ。」
「む、確かに。」
じゃあまた情報はなしか。そう考えて小さく溜め息を吐く。
すると今度は吉継さんが口を開いた。
「待ちやれ。それは光、ぬしが何か手がかりになるということにはならぬか」
「え」
「確かに三成の夢を見たとか言ってた時もあったもんなぁ。」
「官兵衛さんまでそんな、まさか。」
洗濯物を畳む手を止めない官兵衛さんにまでそんなことを言われて、困る。
「では向こうの連中はどうなる。向こうの連中には古池が手がかりであるのか?」
「あ、確かにですね。向こうの方々はこっちじゃ元には戻らなかった・・・。」
元就さんの一言でまた謎が増える。
私たちも手がかりの中に入るのか?
「みーんなー、ご飯出来たよー。」
「お。」
・・・朝も言った気がするけども。
「腹ごしらえしてから考えましょうか。」
「しながらでも出来よう。」
「え」
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「だーっ毛利!!刑部も!!!それは小生の飯だっ!」
「聞こえぬぞ黒田ぁ、ヒヒッ。」
「五月蝿いぞ黒田。」
「ちょっと大将っ!俺様怒っちゃうよ!!」
「すっすまぬ佐助!しかし、うまいゆえ・・・!」
「光、そこの醤油を取れ」
「・・・」
「光?」
・・・まったく・・・会議じゃなかったのか・・・。
「あーっもうっ!!!」
Be quiet!!!!
(それはどういう意味よ)
(ああそっか通じないんですね)
(光、いいから醤油を、)
(静かにしなさいって意味ですよ)
(・・・刑部、醤油)
(これか)
(ああ)
(話聞け)
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