Be quiet!!!!

□くろにゃんことちゃわんこ
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「まだ?」

『もう少し待てないのかお前さんは!!』

「ごめんねそうだよねクロカンだって慣れてはないんだもんね。」

『そうだ、だいたい・・・べるととかの金具は光がしたというのに・・・。』

「え。」


扉を隔ててクロカンと会話。

というか、え、え、え。じゃあベルトの金具できないんじゃん。

光ちゃーん?お宅の雑用使えませんよ?え?

じゃないね、クロカンに失礼だね。

・・・しかたない。


「わかった、じゃあベルトの金具はする。それ以外やって。」

『ああ、わかった。』


・・・できるかな、あたしあんまり距離近いの苦手なんだけど!!


--


「なんかすまんな。」

「ううん・・・全然大丈夫、ただ精神は削れた。」

「お前さん本当に弱いな精神」

「やめてくれる?」

「honeyはそういうところがまたcuteだな。」

「やめてください」


ああ、なんかまだ恥ずかしいんだけどというか今言われた言葉が恥ずかしいんだけど。

そんなことを考えつつ溜息を吐いて項垂れるとぽんぽんと頭を叩かれる。


「すまねぇな、うちの政宗様が。」


・・・ええと。そのぽんぽんがこじゅだったのはいいとして。

これは労われてるのか?

そんなことを考えつつリビングに到着すると大谷さんと光はどこから取り出したのか仲良くあやとりをしてました。


--


「そこ・・・ああっ、違いますって。」

「ここか」

「そう!そこですそこ!!」

「何してるんだお前さんたちは・・・。」


クロカンのナイス突っ込み。

なんか話し合いするんじゃなかったっけ。何でこの二人遊んでるの。

だったら手伝って欲しかったわ。

まぁしょうがないか・・・光だもんね・・・。


「あ、おかえり。」

「致し方なし。光、話をするゆえ取りやれ。」

「はいはーい。」


仲良しだなおい・・・すっかり仲良しだよ・・・。


「ええっと、どこまで話しましたっけ?」

「梅と寝る」

「端的な返事有難うございます政宗さん。」


光の隣にクロカンが座る。その隣にこじゅ、政宗、あたし。

ようするに隣に政宗と大谷さん。

テーブルを囲んで話を進める。


「あたし状況わかってないよ?」

「寝てこっちにきてー、来たときに見たのが梅。ってのがここまでのお話。」

「なるほどね。」


じゃあ簡単に考えると梅の付近で寝る、ってことになるわけね。

・・・地べたで?いやいやいや。


「・・・多分、小生と同じこと考えたな。」

「うん。地べたでのあれを考えたね今。」

「なんでわかるの!!」


怖いわ!!そんなに顔に出てたの!!!?


「まぁしかたないかぁ。」

「結論として繋げればそうなるのが普通であろ。」


なんか見下されてる気分だぞ・・・!!あたしはクロカンと同レベルなのか・・・!!!?


「まぁとにかくだ。また何かあったときに連絡取り合うことにしねぇか?」

「こちらもこちらで何かあれば話しに行く。」

「そうだな、今の段階じゃあまり分かることもないだろう。」

「今日はこれでお開きか。」

「あっ、まってお昼食わせて。」


なんか勝手に話し進んでるしなんか勝手にお昼食ってくことになっててあたしは。


「じゃあ何か作るか。」

「だからなんでこじゅが立ち上がるの。」

「家電の話は聞いた。心配するな、大丈夫だ。」

「ごめんなさい疑ってるわけじゃないの、でも不安だからついていかせてください」


心配性なわけじゃないんだけど、だって武将なんだもんこの人おおおおおおお!!!!!


--


「この世界じゃやっぱりapronするのが普通か?」

「あー、そうですねー。」


じゃあそっちの世界じゃ割烹着かな。


「小十郎さんって割烹着とか着るんですかね。」

「おう着るぜ着る着る。」

「わあお・・・。」


割烹着の小十郎さんかぁ。まぁ似合うよねー。


「割烹着似合うならエプロンも似合うかなー?」

「似合う・・・のかぁ?」

「似合いますよきっと。」


官兵衛さんが苦虫を噛み潰したような顔するので笑顔で答えてみる。

似合うさ!きっと!!!

だってあの小十郎さんだもの!!!!!










くろにゃんことちゃわんこ


(わあい小十郎さんのごはーん!!)
(あたしも手伝ったんだからね)
(俺にはそこが大きいぜhoney)
(政宗様、では残さずお召上がりくださいませ。)
(すごいな・・・独眼竜は毎日こんなの食ってんのか・・・。)
(毎日はなかろ、兵糧も無くなるわ。)







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