MobileVitamin!!

□その9
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「・・・また、こんなところで寝てる。」


むっ、とする。最近は特に多い。

なんだか面倒な仕事を任されているようで、電話も増えてる。

構われるのは嬉しい。

けれどそれが俺に向かっているものじゃないのが嫌だ。

そっとnotePCの前で突っ伏す朋の肩を叩く。

起きない。


「こんなところで寝ては、風邪を引くぞ、バカ朋。」


ううん、なんて身じろぎをした朋。

小さいままに近付いて、今度は頬をぺちぺちと叩く。


「起きろ、おい。」


動かない。


「・・・。」


ふっと魔がさして叩いた頬にkissをする。

ちゅっ、と本当に小さな音が響く。

・・・起きない。

ふぅ、と溜息をついて机を降りて大きくなる。

仕方ないな、と一言呟いて持ち上げる。

小さく呻いたので起きたのかと顔を覗き込むとうっすらと目が開いた。


「寝るならbedにしておけ。」

「・・・あ、れ?つばさ・・・。」

「・・・何も考えるな。今日はもう寝ろ。」


時間も遅いからな。

微笑みながら告げると目が閉じられる。

しごと、なんて呟いて、睡魔に負けたようだ。

そのまま寝室へ向かい、bedに寝かせて布団をかける。


「・・・無理はするな。」


いつ倒れるか、気が気じゃないんだ。こんなに考えるのなんて、お前くらいなんだからな?

そっと頭を撫でる。規則的な呼吸に、微笑む。

よく眠れ。そして明日、いや、今日か?元気な姿を、見せてくれ。


「・・・good night.have a good dream・・・。」


そっと額に、kissをした。




MobileVitamin!!




ベッドまで運んでくれる系携帯真壁。




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