other!!

□刑部と!!
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お腹が痛い


「う゛ー」


何でだろ


「う゛う゛う゛ー」


何か悪いものでも食べたかな


「う゛う゛う゛う゛ーー」

「やれ、小娘」

「う゛ぎ、」

「煩い故なんとかせい」

「大谷、さん、」


布団の中で唸る私のその部屋に、いつの間にやら大谷さんがいて。


「白昼堂々布団にくるまり何をしておるかと思うたら…」

「お腹が、痛いんです、」

「それは傷か?」

「内からくる痛みです、」

「ほお。」


なれば傷は治ったか。ヒヒ、と笑いながら大谷さんは布団を剥ぐ。


「ちょ、大谷さん、」

「寝ていても治るまい。どれ、良き薬をくれてやろ」

「え、」


いっいらないよそんな怖い笑みで差し出される薬なんて誰も所望しないよ、

顔面蒼白に布団の上で無駄に縮こまっていると大谷さんの手が私の腕を掴む。

抵抗も虚しく起こされた挙げ句立たされた私はそのまま大谷さんの部屋へ。

うっうわあああ怖いよ、さっきから聞こえてくる笑い声もこれから出てくるであろう薬も怖いよ、

勘弁してもらえないかな、


「あ、の、大谷さん、苦いですか、」

「とびきり苦い。」

「うっうわあ、私、遠慮します、」


というか遠慮したいです、誰か助けて、


「しかし効く。」

「え、」

「とびきり効く。」


ふえ、いや、確かにお腹痛いし、その件に関しては大変有り難いんですが、


「苦いのは、ちょっと、」

「子供よな」


子供ですから!!


「大谷さん、ほんと、遠慮、」

「ほれ、するなそんなもの。」


うううわああああすげえ笑ってるよ楽しんでるよ私遊ばれてる、よ、


「ほんと、勘弁してください、大谷、さ、」

「小娘…金吾のようよな」


…金吾…?


「え、嫌ですあんなのと一緒にされるの、」


真顔で否定をすると大谷さんが吹き出した。

肩が震えてる。すごい笑い堪えてる。


「っこ、小娘、ッヒ、それは、悪かった、ク、ヒヒヒッ、」

「え、なんですか?」


なんでそんな笑ってるの?


「何はともあれ、ほれ。」

「え、っ!!」


するっと液体が口のなかに流れ込む。

うええええ、苦い、苦いいいいい、


「しかと飲み込め。」

「ぐぅ、苦い、」

「そう言うたであろ」


ヒヒヒと笑いながら大谷さんは至極楽しげだ。

ちくしょう、これでお腹治らなかったら怨んでやる!!










刑部と!!

(ヒヒッ…金吾も、同じことを言うのであろうな…お互いに似てるがゆえに嫌がる様が目に見える…いや、愉快、ユカイ)











刑部がよくわからないけど使いやすいし好きです。



2013/04/02

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