りくえすと

□緩やかな
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※エンパネタ



心地のよい声が聞こえる。聞き覚えのある声…いつも聞いている声…。

うっすらと目を開けるとどこか…怒ったような顔をしている。理由はよくわからないが、とりあえずふにゃりと笑って見せた。


「…君主がこんなところで寝るんじゃない。」


ぺしっと軽く手刀で叩かれて苦笑いを返す。成る程居眠りしてたことに怒っているのか。

すまないな、と謝れば隣に座る鍾会。ふん、と息を吐いて視線を逸らした。


「貴方はもっと危機感を持つべきだ。」

「大将軍様がそばにいるからいいだろう。」


溜め息混じりの言葉にくすりと笑ってその肩に頭を軽く預ける。鍾会の体が強張った。

そのまま少し見上げてみれば…驚いたような顔を即座に逸らした。耳まで、赤い。


「…、」

「…寝ても?」

「っ、冗談でしょう?」


勘弁してください、と小さな声が聞こえたがそっと目を閉じる。

息を飲む音が聞こえた。…続いて、全く…なんて溜め息混じりの声が聞こえた。

それからそっと…鍾会の手、だろうか。それが頭を優しく撫でた。


「…少しだけですよ」


言葉とともに頭に柔らかい何かが触れた。













緩やかな

(時間の流れだ…。(何故この人といるとこんなに穏やかになるのだろうか。))













自分が君主にならないとエンパは進みが遅くてせっかちな私には無理です。

10000hitありがとうございました!!



2014/04/28

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