りくえすと
□白音様リクエスト
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伸ばしても手が届かないから苛々している。
死ってこういうことなんだ。そばにいても、どんなに手繰り寄せたと思っても、いつの間にか遠くにいっている。
力のない笑みも、優しく触れるその手も、らしくないったらありゃしない。
ぽろぽろと流れはじめた涙が力無い手で拭われる。距離がまた、遠く感じる。
もうやめてくれ。励ましたいなら、そんな優しく触れないでくれ。
前みたいに、強引に頭をがしがしと撫でてくれ。私は、それが好きなんだ。
嗚咽混じりに伝えてみれば、苦笑いが、頬を撫でることと共に返される。
「わりーな。」
ゆるりと起き上がると、そっと額に口が当てられる。遠慮がちに触れて、離れた。
少しだけ強引に、止まらぬ涙が拭われた。それに、きょとりとする。
「…力、こんぐらいしか出なくてよ。」
がしがしと頭が撫でられる。力は、強くない。
事実に切なくなる。ぽろぽろとまだ涙が流れる。
それにまた、がしがしと頭が撫でられる。
そっと頬に口が触れた。
びくりと肩が跳ねた。
「誰にも取られんなよ。」
お前の心は俺のもの。至近距離で微笑んだ病人に、こくりと頷いた。
さようなら愛しいひと
死ねた
甘寧「名前表記は?」
すいません無くて、
甘寧「なめてんのか?」
なめてないっす
甘寧「まぁとりあえず…リクエストくれた白音!!それと読んでくれた奴ら!!ありがとな!!」
ありがとうございました!!
2012/12/30