かんこの夢のお部屋
□第一話
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部活を終えた剣城京介は、いつも通り家に帰っていた。
いつもと同じ帰り道。
河原の方へ近づいて行くうちに、どこからともなく、美しい歌声が聞こえてきた。
京介「?」
ふと河原の方へ顔を向けると…
そこには藍色の髪をした美しい少女が。
少女から放たれる、パワフルかつ繊細な歌声に、京介はつい聞き入ってしまった。
しばらくすると、その歌声は聞こえなくなった。
歌を歌い終えた少女は、京介の存在に気づいたのか、ふいに京介の方へ振り向いた。
その少女は優しく京介にほほえんだ。
京介「ドキッ))
京介は思った。
俺、今絶対顔赤い…
心地よい風の中、京介と少女は少しの間、互いに見つめ合っていたのだった。
第一話「歌い少女」