たかこの部屋
□マシュマロ
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チュンチュン・・・
小鳥の鳴き声
カーテンの隙間から漏れる太陽の光
傍らにある暖かな体温
隣から聞こえてくるのは寝息、
傍に寄って抱きしめると一定のリズムで聞こえてくる心音。
トクン トクン
このリズムが心地いい。
ふと、自分の腕の中で眠る恋人を見た。
強く抱きしめると壊れそうで、
手を離すと消えていきそうな
小さくて白い…
「マシュマロみたいだな」
チュッ
リップ音をたててその白い頬の上に口づけを落とす。
腕の中のマシュマロのような恋人はぐっすり眠っており、全く目が覚める気配がないようだ。
「…もう一回寝るか。」
普段見せないような微笑みを眠っている彼に向ける。
「Buona notte」
そのあたたかな体温に、心地よい鼓動のリズムに身を任せ、微睡む。
end